11月13日インターシティ・イスタンブール・パークで:アストンマーティン・レッドブル・レーシングRB16をドライブするマックス・フェルスタッペンとスクーデリア・アルファタウリAT01ホンダをドライブするピエール・ガスリー、2020年F1トルコGPプラクティスにて
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ホンダF1、変わりゆく路面状況の中 全4台がTOP7発進「柔軟な対応が鍵になる」

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ホンダ製F1パワーユニットを搭載するレッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリにとって、2011年以来の開催となるトルコGP初日は予選と決勝に向けて期待の持てるスタートとなった。

再舗装したての路面は表面に油が浮く非常に滑りやすいコンディションで、サポートレースがない事も手伝い、1回目のフリー走行は史上稀に見るスリッピーな状況で行われた。

そんな中ホンダエンジン勢、特に通算300回目のグランプリを迎えるレッドブル勢は、ライバルよりも高いグリップを発揮して午前のFP1で1-2を独占。好発進を決めた。

ラバーが載り路面状況がいくらか改善された事で、午後のセッションではFP1と比較して7秒近くタイムが改善するコンディションとなり、マックス・フェルスタッペンが再び最速を連取してメルセデスを抑えるパフォーマンスを示した。

同じRB16を駆るアレックス・アルボンは5番手、アルファタウリ・ホンダ勢もミッドフィールドから抜きん出る速さを発揮し、ダニール・クビアトが6番手、ピエール・ガスリーが7番手で初日のセッションを終えた。

順位 ドライバー チーム タイム
1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:28.330 37
5 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:29.363 +1.033 41
6 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 1:29.689 +1.359 42
7 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:29.944 +1.614 42

2日目の14日(土)のイスタンブール・パーク・サーキットは雨の予報も出ており、今朝のように再びグリップレベルが下がる事も予想されている。ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは柔軟な対応が鍵になるとして、万全の準備を進めていくと誓った。

Honda:F1トルコGP初日を終えて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日のトルコGP初日は、路面温度が上がらないことに加えて舗装が新しいことが影響し、非常に滑りやすい路面に苦労する一日となりました。

チームも我々もマシンの状況に合わせて対応を行いながらの走行となりましたが、2チーム4台ともに問題なく1日を終える事ができ、また、現行のハイブリッドレギュレーション下での初走行において、多くのデータを収集することができました。

明日のFP3でもまだまだコンディションの変化が予想されますので、今日のデータを元にして予選と決勝レースに臨みたいと思います。時折、雨が降るといった予報も出ていますので、どのような状況にもフレキシブルに対応できるよう、チームと共に万全の準備を進めていきます。


初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)をコンマ4秒差で退けた。3番手には0.57秒遅れでバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続く結果となった。

F1トルコグランプリ3回目のフリー走行は日本時間11月14日(土)18時から、公式予選は同21時から1時間に渡ってイスタンブール・パーク・サーキットで開催される。

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