ウィリアムズF1のランス・ストロール
Courtesy Of Williams

ランス・ストロール、F1中国GPに向けて早くもクラッシュ宣言か?

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ウィリアムズF1のランス・ストロールがF1中国GPに向けて、実質上のクラッシュ宣言とも捉えられかねないコメントを発表した。

ストロールは”ウィリアムズ公式の発表”として「アルバート・パーク・サーキットは狭いコースだけど、ここ(上海インターナショナル・サーキット)はランオフエリアが広いから、ちょっとアプローチの仕方を変えるつもりなんだ。」とコメント。

第二の師匠“の呼声高い18歳のカナダ人ドライバーが言う「アプローチの仕方を変える」とは、一体何を意味するのであろうか?

“狂気”の1コーナー突入

先日行われたオーストラリアGP決勝スタート直後の1コーナーでは、傍若無人とも言うべき素晴らしいブレーキングを見せ、周囲を唖然とさせたことは記憶に新しい。フラットスポットを作った以外は何事もなく済んだのが奇跡のようであり、一歩間違えれば数台を巻き込む大クラッシュに繋がってもおかしくはなかった。

この1コーナーでのブレーキングを振り返ってストロールは以下のように語っている。

僕は良いスタートを決めたんだけど、こんなに危険だとは思ってなかったよ!何人かが僕の前でかなり早くブレーキを踏んだので、僕はブレーキングを遅らせて彼らの前に躍り出てやったんだ。でもその時に、(ブレーキングを遅くしたために)フラットスポットができちゃた。via : ウィリアムズ「オッサンだって結果を出せる」2017年F1オーストラリアGP決勝後コメント

ストロール、初の常設サーキット

オーストラリアGPの舞台となったアルバート・パーク・サーキットは、公園に仮設された一時的なサーキットであるため、コース幅は狭くランオフエリア(非難スペース)も狭い。当然クラッシュした際に甚大な被害が出るのは明白なので、ドライバーはいつもより慎重なドライビングを心がける。とは言え、そんなアルバート・パークにあってストロールはこのドライビングだ。

充分な非難スペースの設けられた常設の上海インターナショナル・サーキットでは、ストロールは一体どれほど危なっかしい勇敢なドライビングを見せてくれるのだろうか。ウィリアムズとグリッドポジションが近いと思われるトロ・ロッソのサインツ、クビアトには細心の注意を払って頂きたくここにお願いする次第である。

クラッシュ率は50%

最後に気休め程度にお伝えしておくが、プレシーズンテスト・オーストラリアGP含めて、ストロールはこれまでに6回のF1セッションを走行しており、その内3回でクラッシュを喫している。そのクラッシュ率は実に50%と、著しく高いレベルを維持し続けているのだ。そんなストロールから目が離せないF1中国GPは、今週の4月7日(金)11:00から始めるフリー走行1で幕を開ける。

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