2台揃って不完全燃焼のハース…小松礼雄、”不手際”と”トラブル”を説明
2024 F1第2戦サウジアラビアGP公式予選に挑んだハースF1チームは、手順ミスとメカニカルトラブルによりニコ・ヒュルケンベルグが15番手、ケビン・マグヌッセンが13番手と、揃ってダブルQ2敗退を喫した。
前戦バーレーンGPでのQ3進出とジェッダのFP3での競争力から、2台が揃ってQ1を突破したのは予想の範囲内であったが、そこに至ってヒュルケンベルグが燃料システムのトラブルに見舞われノータイムに終わったのは、悪い意味での驚きだった。
「予選セッションが接戦になることは分かっていましたし、良い結果を出すためには全てを出し切る必要がありました」と小松礼雄代表は予選を振り返った。
「前向きなのは2台ともがQ2に進出できたことですね。この点はかなり良かったと思います」
「ただQ2は計画通りにはいきませんでした。ニコのクルマに燃料システムの問題が発生してしまいました。これについては調査中です」
「ケビンについては、再び良いチャンスがあったと思いますが、残念ながらタイミング手順のミスがあって、最後のタイムアタックラップを開始する時間に間に合いませんでした。この点は見直し、再び起こらないようにします」
「明日に向けては、FP2のロングランでかなり一貫したペースがあった事が好材料です。トップ10フィニッシュを目指せると考えていますし、チーム全体がそれに焦点を合わせて取り組んでいます」
予選後ドライバーコメント
ニコ・ヒュルケンベルグ
予選: 15位
パワーカットに見舞われたんだ。チームが無線で言うには燃料システムに関連する問題らしい。エンジンに燃料が供給されなくなる、っていうね。明らかなトラブルで、チームからクルマを停めるよう言われた。
素晴らしい、ってわけじゃないけど昨日の走行はまあまあだった。それで、夜通しでセットアップに関する作業に取り組んだ。でもその成果は明日にならないと分からない。
何にせよチャレンジングなレースになると思うよ。特にスタートポジションと、それに伴い予想されるトラフィック、集団の中での走行を考えるとね。
僕らのパッケージがバーレーンとは全く異なるこのサーキットでどう機能するか、興味深い1日になると思う。
ケビン・マグヌッセン
予選: 13位
期待以上に良かった、って言えるかな。気温が低かったから、アウトラップに加えてプレップ・ラップをしてからプッシュする必要があった。いつもはそうじゃないんだけどね。
13番グリッドはまずまずのスタート位置だと思う。ポイント圏内に近いし、入賞を懸けて争えると思う。場合によってはもっと悪いポジションに終わっていた可能性もあるだろうね。
2024年F1サウジアラビアGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が大差でポールポジションを獲得し、2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にセルジオ・ペレス(レッドブル)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間3月9日(土)26時にフォーメーションラップが開始され、1周 6175mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。