アストンマーチンのランス・ストロール、2021年11月14日F1サンパウロGP決勝レース前
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

ストロール、角田裕毅を批判「超やけくそで、あまりにも楽観的」10秒ペナは当然とアストンマーチン

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F1第19戦サンパウロGP決勝を振り返ったアストンマーチンのランス・ストロールは、リタイヤの原因となった接触事故の相手、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅の動きを「超やけくそ」「あまりにも楽観的」と批判した。

14番グリッドからスタートしたストロールは1周目を終えて2ポジションアップを果たすも、一段柔らかいソフトタイヤを履いた角田裕毅に詰め寄られていった。

角田裕毅は4周目のターン1でストロールのイン側に飛び込んだ。両者は接触し、角田裕毅はフロントウイングに、ストロールはバージボードやフロア周りを大きく損傷した。ストロールは47周目にクルマをガレージに入れた。

リタイヤの理由についてチーム代表のオトマー・サフナウアーは「角田との接触によるダメージがあまりに酷く、パフォーマンスが大きく損なわれていたから」と説明した。

一件は審議となり、角田裕毅には10秒ペナルティと合わせて2点のペナルティポイントが科された。スチュワードは、ブレーキングは遅く「楽観的な仕掛け」だったとして角田裕毅の全面的な責任を認めた。

角田裕毅、リカルドはお咎めなしだった

チェッカーフラッグを前にクルマを降りたストロールは、まだV6サウンドが響き渡る中でインタビューを受け、角田裕毅の動きを淡々と批判した。

「昨日は幾らか挽回できたし、今日はポイントを取れるチャンスがあったと思う」とストロールは語った。

「スタートは良かったけど、ターン1で角田がぶつかってきたんだ」

「僕はミディアムで彼はソフトだったから、最初の数周はあっちのクルマの方が遥かに速かった」

「あれは超やけくそな動きで、あまりに楽観的だったと思う。接触によって僕はクルマにダメージを受けてしまった。どんどんパーツが落ちていくような状況だった」

「そのせいでペースはどんどん悪くなっていき、ただポジションを失っていくだけだった」

「リタイアという結果になったのは残念だけど、今週末のおかげで次のカタールで良い成績を残したいという気持ちが更に強くなった」

角田裕毅はペナルティについて、5秒であればまだしも10秒は「馬鹿げている」としてスチュワードの裁定を批判したが、サウナウアー代表は「あれは10秒ペナルティに相応しい粗相だった」と反論した。


11月14日(日)にインテルラゴス・サーキットで行われた2021年F1第19戦サンパウログランプリ決勝レースでは、10番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が大逆転勝利を飾った。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位表彰台にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が滑り込んだ。

ロサイル・インターナショナル・サーキットを舞台とする次戦F1カタールGPは11月19日のフリー走行1で幕を開ける。

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