シルバーストン・サーキットのパドックを歩く角田裕毅(アルファタウリ)、2022年6月30日F1イギリスGP
Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル、角田裕毅に”問題児”の烙印…心理学者の手を借りる

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レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、無線で暴言を吐き続ける角田裕毅(アルファタウリ)に「問題児」の烙印を押し、問題解決のために心理学者を雇った事を明らかにした。

イモラでの「トラフィックパラダイス」発言に象徴されるように、F1デビューイヤーで角田裕毅はしばしば無線で感情を爆発させた。スペインGPでは成績不振の原因がクルマにあるかのような発言を口にし、後にチームに謝罪する事態となった。

1年間に渡る経験を積んで迎えた2年目の今年は、初年度と比較して自らを律するようになり、コース上でも印象的なパフォーマンスを発揮するなど、その成長を感じさせているが、それでもあの攻撃的な無線が完全になくなったわけではない。

前戦イギリスGPでは、チームメイトのピエール・ガスリーを追い抜きにかかった際に接触。感情をあらわにした。スチュワードは5秒ペナルティと2点のペナルティポイントを科し、チームは「避けるべき動きだった」と諭した。アルファタウリは無得点に終わった。

Motorsport-TotalによるとマルコはServus TVとのインタビューの中で、現役F1ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を引き合いに出して「マックスが冷静でいてくれるのは有り難い。我々の問題児はツノダだ」と語った。

「信じられないだろうが、彼は無線で爆発するんだ」

「我々は彼に働きかけるために、ある種の心理学者を組織した。彼は今もコーナーで怒鳴り散らし続けており、それがパフォーマンスを阻害しているためだ」

シルバーストンでの同士討ちを経て、角田裕毅とガスリーは今週末に控えるF1第11戦オーストリアGPに向け、一件に関して話し合った事を明かしている