決勝に向けて準備するピエール・ガスリー(アルファタウリ)、2022年7月3日F1イギリスGP
Courtesy Of Red Bull Content Pool

ピエール・ガスリー「内々で話をする必要がある」角田裕毅との”不必要”な事故でリタイヤ

  • Published:

7月3日(日)のF1イギリスGPを失意のリタイヤで終えたピエール・ガスリー(アルファタウリ)は、角田裕毅との一件は「不必要な接触事故」であり「内々に話をする必要がある」と語った。

両者は7位争いをしていたシルバーストン・サーキットでの11周目に同士討ちを喫した。チームメイトを交わすべくターン3のイン側に飛び込んだ角田裕毅はリアを滑らせ、車体後部がガスリーを直撃した。

これによりリアウイングにダメージを負った10号車AT03に対し、レースコントロールはオレンジボールフラッグを振った。ピットへの帰還を余儀なくされたガスリーはそのままクルマを降りた。

早々にインタビューに応じたガスリーは険しい表情で「今はそれについてあまり話をしたくないけど、内部的に話をしなきゃいけない事は明らかだ」と語った。

「僕らは2台揃ってポイント圏内を走っていた。明らかに不必要なインシデントだった」

ミッドフィールドのライバル達がこぞってアップグレードを持ち込む中、新しい空力パーツのないアルファタウリはフリー走行の段階から厳しい戦いを強いられてきた。

「難しい週末の中、予選を上手くやり抜いて、レースではリスタート後に7番手という素晴らしいポジションを走っていたけど、ユーキとの接触でリアウイングにダメージを負ってしまいリタイアせざるを得なかった」

「特にこういったシーズンでは1ポイント、1ポイントが貴重なだけに、不必要な接触で今日のレースが終わってしまいガッカリだ」

ガスリーは、周冠宇(アルファロメオ)やジョージ・ラッセル(メルセデス)、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)がリタイヤを余儀なくされた1周目の事故ついて「本当に怖かった」と振り返った。

「彼がひっくり返るのを見たときはショックだった。でも彼が無事で良かった。それが一番大事なことだ」

角田裕毅「主にチームに謝りたい」


2022年F1第10戦イギリスGP決勝レースでは、カルロス・サインツ(フェラーリ)がポール・トゥ・ウインでF1初優勝を飾る結果となった。

レッドブルリンクを舞台とする次戦オーストラリアGPは7月8日(金)のフリー走行1で幕を開ける。

F1イギリスGP特集