角田裕毅「主にチームに謝りたい」7位争いの最中に僚友ガスリーと同士討ち…無得点に終わる
7月3日のF1第10戦イギリスGPの決勝レースで発生したチームメイトのピエール・ガスリーとの接触事故について角田裕毅は、映像を見直してみる必要があるとした上で、現時点では自身のミスとの考えを示し、「主にチームに謝りたい」と語った。
11周目の7位争いの際、角田裕毅はターン3でイン側に飛び込みガスリーへのオーバーテイクを試みたものの、リアを滑らせて接触。2台のAT03はシンクロするようにハーフスピンした。
この時のダメージが原因でガスリーは、オレンジボール・フラッグを受けた後、リタイヤを余儀なくされた。
チームとしてW入賞のチャンスを棒に振る事となったシルバーストンでのレースを終えて角田裕毅は「ちゃんと見直さなければなりませんが、現時点では別の追い抜きのチャンスを待った方が良かったかもしれません」と語った。
「コーナーへの進入速度が良かったのでいけると思っていました。ピエールがあれほどドアを閉めてくるとは思ってもいませんでした。これは僕のミスです。主にチームに謝りたいです」
角田裕毅はレースを続行したもののペースが上がらず、完走14台中、最下位でフィニッシュした。
「あの後、クルマにダメージを負ってしまい、ドライブするのがかなり大変で、残りのレースはかなり難しくなってしまいました」
レース中に接触したのはこれが2回目だった。スタートの蹴り出しで大きく遅れた角田裕毅は、ターン1を前に多重クラッシュに巻き込まれた。
イン側の壁に弾き返されたアレックス・アルボン(ウィリアムズ)との衝突によってウイングを破損し、足を引きずりながらピットへと戻った。赤旗時に修復を行いリスタートに臨んだものの、今度はチームメイトと接触する事となった。
「大変な1日でした。スタート時の接触は全く避けようがないもので、目の前にクルマが横から飛び出してきて、どうすることもできませんでした」
「幸いにもフロントウイングにダメージを負っただけだったので、赤旗でピットに戻った後に修理して、リスタート後もレースを続けることができました。ただ残念なことにその後、ピエールと接触してしまいました」
2022年F1第10戦イギリスGP決勝レースでは、カルロス・サインツ(フェラーリ)がポール・トゥ・ウインでF1初優勝を飾る結果となった。
レッドブルリンクを舞台とする次戦オーストラリアGPは7月8日(金)のフリー走行1で幕を開ける。