セバスチャン・ベッテルがドライブするSF71H
copyright ScuderiaFerrari

2nd F1テスト3日目午前《結果》跳ね馬が他を圧倒…トロロッソ・ホンダ 幻の2番手タイム刻み速さ健在!

  • Published: Updated:

残りは後2日間のみ…第二回プレシーズンテスト3日目のセッションが幕を開けた。開始時刻の気温は6℃、路面温度14℃のドライコンディション。8日木曜のバルセロナはどんよりとした雲が覆い、気温の上昇があまり期待できそうにない。

各車ともにいよいよ本領発揮か?柔らかめのコンパウンドを履いて、積極的にショートランを実施。結果として、昨日までと比較して、ラップタイムは大幅な上昇曲線を描いている。

午前のセッションを終えて最速タイムを記録したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。最も柔らかいハイパーソフトタイヤを履き、後続を1秒以上引き離す16秒台目前の1分17秒182をマークした。昨日ダニエル・リカルド(レッドブル)が残したファステストタイムを1秒近く上回り、非公式ながらもコースレコードを更新した。

2番手には同じくフェラーリエンジン「062 EVO」を搭載するハースのケビン・マグヌッセン。上位勢では唯一赤色スーパーソフトタイヤを履き18秒360の2番手タイムを記録した。3番手にはハイパーソフトのルノー、ニコ・ヒュルケンベルグ。ベッテルから1.5秒遅れの18秒675をマークした。

ホンダのスタッフと話をするピエール・ガスリー
© Getty Images / Red Bull Content Pool

4番手には、連日印象的な速さを示し続けているトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー。スーパーソフトでの走行を続けていたガスリーSTR13は、正午前にウルトラソフト、ハイパーソフトと、立て続けにより柔らかいコンパウンドにスイッチし、1分18秒758の4番手タイムを記録した。

ガスリーはセッション終了直前、最速フェラーリに続く1分17秒805という驚きのファステストを刻んでみせたが、シケインを横切ったとしてこのタイムは抹消された。ホンダの18年仕様F1エンジン「RA618H」は、テスト期間中にも絶えずアップデートが投入されている。

5番手にはマクラーレンのストフェル・バンドーン。ガスリーからコンマ1秒遅れの18秒855を記録した。お昼前の2〜3時間はガレージに籠もっていたものの、チェッカーフラッグ直前にコースインし数周を重ねた。周回数は48周に留まっている。

ウィリアムズFW41のステアリングを握ったのはロバート・クビカ。ウィリアムズ勢最速の1分19秒119を記録した。午後はランス・ストロールが引き継ぐ予定となっている。

3日目の午後のセッションは、現地14時から18時までの4時間に渡ってスペイン、カタロニア・サーキットで行われる。

第二回 F1合同テスト3日目午前 順位結果

Pos. Driver Team Time Tyre Lap
1 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1分17秒182 ハイパーソフト 84
2 ケビン・マグヌッセン ハース 1分18秒360 スーパーソフト 76
3 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1分18秒675 ハイパーソフト 79
4 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1分18秒758 ハイパーソフト 67
5 ストフェル・バンドーン マクラ-レン 1分18秒855 ハイパーソフト 48
5 マーカス・エリクソン ザウバー 1分19秒244 ハイパーソフト 72
7 バルテリ・ボッタス メルセデス 1分19秒532 ミディアム 97
8 ロバート・クビサ ウィリアムズ 1分19秒629 スーパーソフト 73
9 セルジオ・ペレス フォース・インディア 1分19秒634 スーパーソフト 71
10 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分19秒842 ソフト 77