ピレリF1、来季に向けてソフト側3種類のコンパウンドを再設計。タイム差の接近を問題視
2018年開幕オーストラリアGPを終え、F1公式タイヤサプライヤーのピレリは、来季に向けて3種類のコンパウンドを再設計する意向である事を明らかにした。ソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトのタイム差が接近している事を問題視、ギャップ拡大を目指す。
「ハイパーソフト」と「スーパーハード」の2種類のコンパウンドが追加された事で、今年は全7種類のスリックタイヤが登場。この内、先日開催されたオーストラリアGPにはウルトラソフト、スーパーソフト、ソフトの3つのコンパウンドが持ち込まれた。
決勝レースでの各コンパウンドの最速ラップは、ウルトラソフトが1分27秒753(ルイス・ハミルトン/Mercedes)、スーパーソフトが1分26秒958(ストフェル・バンドーン/Mclaren)、ソフトが1分25秒945(ダニエル・リカルド/Red Bull)とラップタイムが接近。ギャップはそれぞれ0.795秒と1.013秒であった。
ピレリのレーシング部門を率いるマリオ・イゾラは、昨年末のタイヤテストと開幕オーストラリアGPでの結果を踏まえて、コンパウンドのマイナーチェンジを検討していると述べた。
「ミディアムとソフト、ウルトラソフトとハイパーソフトの各ギャップが適切である一方、ソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトの3つはかなり接近している。これら3つのコンパウンドに関しては、各々の差をもっと拡大させる必要があるかもしれない」
「来シーズンに向けてこれらのコンパウンドを設計し直す事になるだろう。でもこれ以上種類を増やすつもりはないよ」