角田裕毅、8カ月ぶり復帰で17番手。キミ首位、スペック2ホンダはアロンソ12番手 / F1オランダGP 2026《FP1》結果と詳報

  • Published: Updated:
  • Googleで優先するソースとして追加する

2026年F1第12戦オランダGPのフリー走行1回目(FP1)が8月21日(金)、ザントフォールト・サーキットで行われ、ドライバーズ選手権首位のアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が1分12秒949でトップに立った。

注目の角田裕毅(レーシング・ブルズ)は8カ月ぶりのF1実戦走行で17番手につけた。また、ホンダのスペック2パワーユニット(PU)が投入されたアストンマーティンは、フェルナンド・アロンソが12番手発進を決めた。

残り33分、アントネッリはターン10で360度スピンを喫した。「一体何が起きたのか分からない」と無線で報告したが、幸いにもマシンにダメージはなく、そのまま走行を続けた。このセッションでは多くのマシンが風に翻弄された。

0.121秒差の2番手にはランド・ノリス(マクラーレン)、0.125秒差の3番手にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。

フェラーリ勢はチェッカーフラッグが近づく中、タイムシート最上位を占めていたが、終盤に立て続けに後退。ルイス・ハミルトンは4番手、そこから0.099秒差でシャルル・ルクレールが5番手に続いた。オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は6番手に入った。

スプリント形式で行われる今週末は、FP1の60分が週末を通した唯一のフリー走行となる。序盤は路面の一部が濡れており、各車はインターミディエイトを履いたものの、すぐにスリックタイヤへ交換。終盤の予選シミュレーションで順位が大きく入れ替わる展開となった。

角田裕毅、8カ月ぶりのF1実戦走行

ガレージでシート合わせを行う角田裕毅(レーシング・ブルズ)、2026年8月20日(木) F1オランダGPメディアデー(ザントフォールト・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ガレージでシート合わせを行う角田裕毅(レーシング・ブルズ)、2026年8月20日(木) F1オランダGPメディアデー(ザントフォールト・サーキット)

手首を負傷したアイザック・ハジャー(レッドブル)の欠場に伴うドライバー変更により、レーシング・ブルズから代役参戦する角田は、今回初めてVCARB 03をドライブした。F1での実戦走行は昨季最終戦以来、約8カ月ぶりとなる。

角田はセッションの大半をハードタイヤで走り、マシンへの適応を進めた。同じハードで記録したベストタイムでは、今シーズンを通じてVCARB 03を走らせてきたアーヴィッド・リンブラッドとの差を0.123秒に抑えた。

残り10分でミディアムタイヤに交換し、予選シミュレーションへ移行。ソフトタイヤを装着したランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)を上回ったものの、他車のタイム更新もあり、最終的には1分15秒110で17番手となった。

ミディアムでのベストタイムでは、10番手につけたリンブラッドとの差が0.825秒まで広がった。

アストン、スペック2と空力改良を同時投入

ザントフォールト・サーキットを走行するフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)、2026年8月21日(金) F1オランダGP FP1Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

ザントフォールト・サーキットを走行するフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)、2026年8月21日(金) F1オランダGP FP1

アストンマーティンAMR26には、今季初にして唯一のPUアップグレードとしてホンダが用意したスペック2が投入された。さらに車体側でも、フロントウイングとその翼端板、フロアフェンス、ディフューザーに変更が施され、前戦ハンガリーGPに続いてアップデートされた。

アロンソは1分14秒511を刻んで12番手につけた。一方、ストロールはソフトタイヤを装着しながらも18番手にとどまり、角田にも先行を許した。

スペック2に大きな信頼性の問題は確認されず、アストンマーティン・ホンダは2台合わせて49周を重ねた。

残り40分にはカルロス・サインツ(ウィリアムズ)が最終コーナーの一つ手前でアウト側へ滑り、グラベルに入ったことで一時イエローフラッグが提示された。サインツはこの走行でフロアを損傷し、ダウンフォースを失った。

ハミルトンもターン11〜12で止まりきれず、グラベルへ飛び出す場面があった。

アルピーヌが大型更新を前倒し投入

中団最上位争いは、アウディ対アルピーヌの構図となった。

アルピーヌは全チームの中で最も大規模な空力アップグレードを持ち込んだ。当初は次戦イタリアGPでの投入が予定されていたが、1戦前倒しで投入された。

ただし、用意されたのは1セットのみで、FP1ではピエール・ガスリーのみが使用した。フランコ・コラピントは13番手にとどまった一方、ガスリーは8番手を記録した。

アウディはニコ・ヒュルケンベルグが7番手、ガブリエル・ボルトレートが9番手に入った。

レッドブル苦戦、母国で11番手

レッドブル勢にとっては厳しいセッションとなった。

母国レースを迎えたマックス・フェルスタッペンは、残り36分、ターン11〜12のシケインへ進入して減速した際にギアボックスの問題に見舞われた。

「ダウンシフトのせいで、もう少しでウォールに当たるところだった」とフェルスタッペンはチーム無線で報告した。「あり得ない」

その後グラベルに飛び出し、「どういうわけか、急にオーバーステアに見舞われた」と訴えた。最終的には11番手に沈んだ。

ハジャーの代役として初めてRB22をドライブしたリアム・ローソンは14番手。フェルスタッペンとの差は0.501秒だった。


スプリント予選は日本時間8月21日(金)23時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2026年F1第12戦オランダGPフリー走行1(FP1)リザルト

PosNoDriverTeamTimeGapLaps
112アンドレア・キミ・アントネッリメルセデス1:12.9490.00036
21ランド・ノリスマクラーレン・メルセデス1:13.0700.12130
363ジョージ・ラッセルメルセデス1:13.0740.12537
444ルイス・ハミルトンフェラーリ1:13.1390.19034
516シャルル・ルクレールフェラーリ1:13.2380.28939
681オスカー・ピアストリマクラーレン・メルセデス1:13.6080.65935
727ニコ・ヒュルケンベルグアウディ1:13.7840.83534
810ピエール・ガスリーアルピーヌ・メルセデス1:13.9110.96228
95ガブリエル・ボルトレートアウディ1:13.9921.04329
1041アーヴィッド・リンブラッドレーシングブルズ・RBPT1:14.2851.33637
113マックス・フェルスタッペンレッドブル1:14.3251.37625
1214フェルナンド・アロンソアストンマーティン・ホンダ1:14.5111.56225
1343フランコ・コラピントアルピーヌ・メルセデス1:14.8261.87731
1430リアム・ローソンレッドブル1:14.8611.91230
1587オリバー・ベアマンハース・フェラーリ1:14.8741.92532
1631エステバン・オコンハース・フェラーリ1:14.8971.94831
1722角田裕毅レーシングブルズ・RBPT1:15.1102.16135
1818ランス・ストロールアストンマーティン・ホンダ1:15.1992.25024
1923アレックス・アルボンウィリアムズ・メルセデス1:15.3572.40833
2077バルテリ・ボッタスキャデラック・フェラーリ1:15.5802.63128
2111セルジオ・ペレスキャデラック・フェラーリ1:15.7002.75128
2255カルロス・サインツウィリアムズ・メルセデス1:16.3453.39632

コンディション

天気曇り
気温19℃
路面温度28℃

セッション概要

グランプリ名 F1オランダGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 ザントフォールト・サーキット
設立 1948年
全長 4259m
コーナー数 14
周回方向 時計回り

F1オランダGP特集