マクラーレン・ホンダ、4戦目で早くもPU交換ペナルティ…決勝15グリッド降格の仕組み
マクラーレン・ホンダはシーズン始まって僅か4戦目のロシアGPで、早くもパワーユニット交換ペナルティを課せられる見込みとなった。エンジン交換の罰則が適用されるのは今シーズン初めて。
ロシアGPの1回目のフリー走行でのこと、セッション終了間際にストフェル・バンドーンのマシンに異変が発生、バンドーンは無線で「No Power(エンジンパワーがない)」と訴えていた。ホンダはこの問題の原因はMGU-Kにあると睨んでおり、2回目のフリー走行に向けてエンジン一式を交換するという。バンドーンは既に4基目のMGU-Hとターボチャージャーを使用しているため、この交換作業によって5基目が投入されることになる。今季はパワーユニット構成部品を5基以上使用した場合、グリッド降格ペナルティが課される。バンドーンは日曜のロシアGP決勝レースを15グリッドダウンからスタートすることになる。
なぜ15グリッド?PU交換ペナルティの仕組み
レギュレーションによって「各ドライバーは年間を通して4基以下のパワーユニットを使用すること」とされており、バンドーンは5基目のHGU-Hとターボを投入することになるため、決勝レースでグリッド降格ペナルティが課せられる。PU交換ペナルティはPU単位ではなく、PUを構成するコンポーネント単位で判定される。
規約は「シーズン最初の5基目投入時には10グリッドペナルティ、最初に5基目投入となったコンポーネント以外のコンポーネントの5基目投入時には5グリッドペナルティ、シーズン最初の6基目投入時には10グリッドペナルティ、以下同様の形式でペナルティー」となっているため、5基目のHGU-Hの投入で10グリッド、5基目のターボ投入で5グリッド、計15グリッド降格となる。詳しくはF1レギュレーション-パワーユニット&ERS編を参照されたい。