無事を報告するランド・ノリス(マクラーレン)、2023年11月18日F1ラスベガスGP
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ランド・ノリス「底を打って、その後に…」不可解な大事故を経て無事退院…何が原因だったのか

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11月18日(土)に行われたF1第22戦ラスベガスGPでの大クラッシュを経て、予防措置として南ネバダ大学医療センターに搬送されたランド・ノリス(マクラーレン)が検査を終えて無事、退院した。

15番グリッドから2つポジションを上げて13番手を走行していたノリスは、3周目のターン11で突如リアを失ってバリアにぶつかった後、ターン12の先に設けられたエスケープゾーン奥の壁に激しく衝突した。やや不可解な事故だった。

アクシデントの直後、ノリスは無線で自身の無事を報告してはいたが、サーキット内のメディカルセンターでの検査を経て、予防措置として地元病院に搬送された。

8速エンジン全開のターン11の車速は約290kmと非常に速い。怪我がなかったのが何よりの幸いだった。

パドックに戻ってきたノリスは事故を振り返りつつ、診察に当たった医療関係者への感謝の言葉を口にした。

チームメイトのオスカー・ピアストリが18番手スタートながらもファステスト・ラップを刻んで10位フィニッシュしたように、この日のMCL60のペースは有望だった。

ノリスはピアストリのペースに触れて「こんな形で週末を終えたくなかった」と述べ、事故について「リスタートで底を打ってリアを失い、ウォールに激突したんだ」と説明した。

「僕を診てくれたメディカル・スタッフと、これからクルマの作業に取り組んでくれるチームに心から感謝したい。一旦、リセットして1週間後のシーズン最終戦のアブダビでまた頑張りたい」

事故の原因についてアンドレア・ステラ代表は「あそこにはバンプがあるんだ。マシンがあの場所を通過する時に火花が散るのが見えると思う。あのバンプに加えてタイヤが冷えていた事が彼を驚かせたのだろう。クルマや他の事に問題はなかったと我々は見ている」と説明し、2024年大会に向けてバンプを取り除くべきとの考えを示した。


11月18日(土)にラスベガス市街地コースで行われた2023年F1第22戦ラスベガスGP決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が通算53勝目を飾った。

ヤス・マリーナ・サーキットを舞台とするシーズン最終アブダビGPは11月24日のフリー走行1で幕を開ける。

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