マックス・フェルスタッペン（レッドブル）が3年ぶりのF1日本GP予選を前にした最終プラクティスで全体ベストを刻み、フェラーリ勢にコンマ3秒差をつけた。全セクターでベストを繋いでの最速だが、各チームの走行プランはバラバラで、またコースは進化の途上にあり、予選の行方はまだまだ分からない。

2022年F1第18戦日本GPのイベント2日目を迎えた10月8日(土)の鈴鹿サーキットは、上空に雲が広がりながらも気温21.5℃、路面30.3℃のドライコンディションに恵まれ、12時から1時間に渡って最後のフリー走行が行われた。

ただし風は強く、ニコラス・ラティフィ（ウィリアムズ）は「今シーズンを通して一番強いと思う」と無線を通してチームに報告を上げた。

週末初にして唯一のドライコンディションということで、通常のFP3とは異なり開始と同時に20台すべてがコースへと出ていった。日曜の天候はまだ見通せないものの、予選がドライとなるのは必至。各チームのアプローチは分かれた。

路面は完全なグリーン。序盤には最終コーナーやデグナー2など、トラクションが要求される場所でリアを滑らせるクルマが多く見られた。ダニエル・リカルド（マクラーレン）はシケインへのアプローチで派手に右フロントをロックアップさせる場面があった。

日曜の決勝で選手権2連覇に臨むフェルスタッペンは、ラバーがなく路面状況が悪い開始早々にソフトタイヤでいきなり1分32秒050をマーク。1秒ものリードを築いてお馴染みの光景を作り上げた。

そして中盤にミディアムに履き替えて2番手に浮上すると、残り5分で再び新品ソフトを投入。全セクターベストを刻んでタイムシートのトップに立った。

僚友セルジオ・ペレスは酷いトラフィックに阻まれセクター2でタイムをロス。それでもコンマ8秒遅れの5番手につけた。

フェラーリ勢はシャルル・ルクレールが0.294秒遅れの2番手、カルロス・サインツが0.309秒遅れの3番手に続いた。

サインツはシケインでロックアップした際に「全く、、シャルルのおかげだね」と無線で不満をあらわにした。ただし両車両間はかなり開いていたため、本当にチームメイトの後流が原因だったのかは疑問が残る。

2023年のアルピーヌ移籍が発表されたその数時間後、ピエール・ガスリーは驚きの最下位に終わった。アルファタウリのチームメイト、角田裕毅も17番手と下位に沈んだ。

全3ラウンド、計1時間が予定される公式予選は10月8日(土)15時から行われる。基本的に鈴鹿はオーバーテイクに適したサーキットではなく、スターティンググリッドの重要性が高い。

2022年F1第18戦日本GPフリー走行3（FP3）リザルト

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