インディ500の記者会見に臨むフェルナンド・アロンソ
copyright indycar

新人フェルナンド・アロンソが語る”インディ500決勝に向けたの3つの戦略”

  • Published: Updated:

16日(火)、他の多くのマシンが走行する中での初めてのインディーカー走行を経験したフェルナンド・アロンソ。2週間に及ぶイベント初日を終えた新人アロンソは、公式記者会見の中で様々な言い回しを使いながら、その素晴らしさと、自身がインディーカーでの走行を心から楽しんでいること、そして多くのことを学習していると語った。

マクラーレン・ホンダからF1に参戦している35歳の偉大なスペイン人ドライバーは、今年F1モナコGPを欠場し世界三大レースの1つであるインディアナポリス500に出場する。F1とは異なるマシンとコースでの戦いに対して、アロンソは他のライバルたちとは異なる戦略を立てていると明らかにした。

「最も難しいのは、レースそのものだろうね。他の多くのマシンが走行する中でのレースでは何が起きても不思議じゃない。今日はトラフィックの中を走りながら、オーバーテイクのためのあらゆる方法を少しばかり学んだんだ。それからレースでのマシンパフォーマンスを体感してみた。何れの経験もほんのちょっとした事だからあまり多くのことを学んだとは言えない。僕には経験もそれを得るための時間もあまりないから、幾つかの部分で自分が劣っていることは分かってる。この後の10日ほどの間に出来る限りの事を学ぶ必要があるよ」

アロンソが初日プラクティス走行で記録した最高速度は223.025 mph、32台中19番手のタイムであった。この日はまず、インディ500初参加ドライバーとリフレッシャーのための2時間の走行機会があり、その後4時間に渡って101回目のインディ500最初のプラクティス走行が行われた。アロンソのマークした速度は、同じアンドレッティ・オートスポーツのチームメイト、マルコ・アンドレッティのタイムから0.5907秒遅れであった。マルコはこの日226.338 mphを記録し、タイムシートをリードした。

ルーキーのアロンソは、今週開催される5日間のプラクティス走行で、まずはインディーカーのマシンと自身初のオーバルコースに慣れることにエネルギーを費やす事になる。その一方でライバルたちは、今週末の2日間の予選の準備に焦点を合わせた練習走行を行うことになる。そのためアロンソは、自分自身は予選よりも決勝を見据えた戦略が必要だと語る。

「僕の場合、予選はあまり重要じゃない。もちろん参加する以上速くありたいものだけど、僕らの優先順位は、レースのためのマシンセットアップを行うこと、トラフィックに慣れること、そしてオーバーテイクについて学ぶことなんだ。限られた時間の中で如何に効率よくこれらの事を行えるかが大事だよ」

この日の練習走行に参加するため、アロンソは14日(日)に行われたF1第5戦スペインGP終了後すぐに、アメリカはインディアナポリスに向かった。ダウンフォースに対する設計哲学が正反対のF1とインディーカー、去る5月3日に初めてインディーカーのマシンを体験したアロンソであったが、この短時間の間に頭の中を整理し切り替えるのは大変だったと言う。

「慣れるのにちょっと時間がかかったよ。5月3日のテストではかなりの速さを見せたけど、マシンに飛び乗ったらF1とはかなり違うドライビングポジションなんだから。2週間前にも同じようにドライブしてたじゃないかと自分自身に思い出させる必要があったね!」