F1ハンガリーグランプリ2日目を迎えたブタペスト近郊のハンガロリンク。雷雨が懸念されたものの、7月28日(土)の現地午前は昨日に続き晴天に恵まれ、3回目のフリー走行は気温28℃、路面温度54℃のドライコンディションでスタートした。

2018年F1第12戦ハンガリーGP予選前最後のプラクティスでトップタイムを記録したのは、前日のセッションを最速で締め括ったスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。1分16秒170をマークし、2番手メルセデスのバルテリ・ボッタスを100分の6秒という僅差で退けた。

3番手にはキミ・ライコネン（Ferrari）、4番手にはルイス・ハミルトン（Mercedes）が続き、跳馬とシルバーアローがポール争いに向けて速さを示した。メルセデスは初日にタイヤのオーバーヒートに苦労し一度もトップ3に食い込めなかったが、2日目に向けて問題に上手く対処してきたようだ。

大きな事故ではなかったものの、ボッタスはターン6でマシンをスピンさせ車体左側をバリアに激突。ギアボックスへの影響が心配されたが、ガレージ内での検査を終えたボッタスは再びコースインし走行を続けた。奇しくもその直前、全く同じ場所でチームメイトがコースオフしていた。

フロントロウ争いに自信を示していたレッドブル・レーシングは、ダニエル・リカルドが5番手、マックス・フェルスタッペンが5番手に終わり形勢逆転。上位勢に遅れを取る形となったが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは「ベッテルを食うのは難しそうだが、ハミルトンなら可能性がある」と述べ、予選での挽回を誓った。

初日好発進を切ったトロロッソ・ホンダ勢は、ピエール・ガスリーが10番手、ブレンドン・ハートレーが12番手タイムを記録し、トップ10グリッド確保に向けて順調な仕上がりを見せた。両者のギャップは0.113秒。オーバーテイクが困難なハンガロリンクでは、相対的に予選順位が大きな意味を持つ。

ミッドフィールド最速の称号はルノー・スポール。カルロス・サインツが7番手、ニコ・ヒュルケンベルグが8番手と連なり、9番手ハースのロマン・グロージャンを後塵に従えた。

初日を終えて、計5台のマシンがギアボックス交換を実施した。ヒュルケンベルグ、ガスリー、グロージャンの3名は規約で定められた6戦連続使用の条件を満たし、ベッテルとアロンソは前戦ドイツGPをリタイヤで終えたため、いずれも降格ペナルティは科せられない。

日曜のスターティンググリッドを決めるF1ハンガリーGP公式予選は、日本時間7月28日(土)22時からハンガロリンクで行われる。

2018年F1第12戦ハンガリーGPフリー走行3（FP3）リザルト

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