表彰台の上で左胸に手をあてるトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、2019年F1ブラジルGPcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

ピエール・ガスリー「ホンダなくしてあり得なかった」1000分の62秒差で世界王者退け2位

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ブラジル・インテルラゴスで”人生最高の日”を過ごしたピエール・ガスリーは、6度のF1ワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトンとの激しい攻防戦を振り返り、ホンダなくして2位表彰台という結果は「あり得なかった」と強調した。

ファイナルラップの最終コーナーで並びかけられた時、一体何人がガスリーの2位を予想した事だろう。よりフレッシュなタイヤを履き、既にチャンピオンシップを決めて、失うもののない6度の世界王者相手に、誰がガスリーの勝利をイメージ出来ただろうか。

ホンダが与えた強力なエンジンモードは、1000分の62秒差でハミルトンを抑え込む力をガスリーに与えた。チェッカーフラッグを受けたガスリーは、何度も何度も右手の拳を空高く突き上げた。

レース後会見に出席したガスリーは、ハミルトンとの熾烈な2位争いを振り返って「本当に激しかった。初表彰台が現実になり始めたところで、後ろからワールドチャンピオンが限界までプッシュして攻めて来たんだからね。全力で守ろうと頑張ったさ」と切り出した。

「最終コーナーを立ち上がった後は、もうエンジン頼みだ。最後の1馬力まで絞り出してくれって祈ったよ。僕はオーバテイクボタンを押して、(出来る限り空気抵抗を少なくするために)コックピットの中で身を低くしようとした」

「そうしたら、ルイスのフロントウイングが横に見えたんだ。”お願いだから追い抜かないで”、”もしそんな事にでもなったら当たり散らすぞ”って思いながら走ったよ。何としても2位を守りたかった」

「ホンダはここ数ヶ月の間にかなり進歩してきてると言う他にない。そうさ、ホンダの改善がなければ、メルセデスを抑えて2位を獲得するなんて不可能だったはずだ。ホント、常軌を逸してたね。今日の僕らはただただ、ホンダに対して心からのありがとうと、おめでとうを言わなきゃならない」

隣に座っていたハミルトンは「彼は本当にファンタスティックな仕事をしたと思う。正しいラインでクルマを走らせ、本当にフェアで、一切ミスをしなかった。彼に敬意を払うべきだ」とガスリーを称賛した上で、次のように述べホンダの躍進を歓迎した。

「ホンダが大きな一歩を踏み出したことは明らかだ。またひとつ、強力なライバルが現れるなんて素晴らしい。来シーズンは3台・4台が絡む真剣勝負が生まれ得るって事だ。これはF1にとって素晴らしいことだ」

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