初の表彰台を獲得して胴上げされるトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、2019年F1ブラジルGP決勝レースにて
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ガスリー、歯を食いしばり初表彰台の夢叶える「こんなにも色んな感情が溢れるなんて…」F1ブラジルGP《決勝》

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トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、F1出走46戦目にして初の表彰台を獲得した。それも2位。23歳のフランス人ドライバーは、数ヶ月前までチームメイトであったシニアチームのマックス・フェルスタッペンと共に、ポディウムの上でシャンパンの味を堪能した。

6番グリッドからスタートしたガスリーは、後続に抜かれる事もなくオープニングラップを消化。10周目にシャルル・ルクレール(フェラーリ)に道を譲るも、直近のライバル達に対しては、一度もトップ6に次ぐポジションを明け渡す事なく、バルテリ・ボッタス(メルセデス)とフェラーリの2台が戦線を離脱すると、残り6周で4位に浮上した。

セーフティーカーが導入されたこのタイミングで、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がピットイン。ガスリーは3番手へと浮上した。リスタートと同時にハミルトンに交わされるも、その直後にハミルトンとアレックス・アルボンが接触。2台を交わして残り2周で2番手に上り詰めた。

運命のファイナルラップ。血眼で追ってくるハミルトンに対し、ガスリーは最終コーナーで並びかけられるも、上り坂のエンジン全開区間で鼻先1つ前に。そのままポジション譲らず、2位でチェッカーフラッグを受けた。1000分の62秒という僅差であった。

2位表彰台を獲得して壇上で歓喜するトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、2019年F1ブラジルGP決勝レースにて
© Getty Images / Red Bull Content Pool、壇上で歓喜するピエール・ガスリー

こんなにも色んな感情が溢れるなんて…

ピエール・ガスリー決勝: 2位, グリッド: 6番手

ただただ信じられない! 今日僕は、F1初の表彰台をトロロッソと共に掴み取ったんだ。僕は毎戦、ひたらすら自分の仕事に取り組み続けてきた。適切なタイミングで然るべき場所にいさえすれば、いつかその時が来るって信じ続けてきた。遂にその日がきたんだ。

単純に最高すぎるし、本当に色んな感情が駆け巡ってるよ!。常々口にしてきた事だけど、このチームは僕のイタリアの家族だ。僕は彼らの情熱と、常に最大限まで攻め続けるスタンスを愛してる。今日の結果が、絶え間ない日頃の彼らの努力にお返しできる最高のプレゼントになってくれたら嬉しい。

F1というものに多くの夢を見てきた。表彰台に上がる事をずっと目指してきた。今こうしてその夢が叶ったわけだけど、まさか抱えきれないほど色々な感情でいっぱいになるなんて思ってもみなかった。ただ、1つ言える事がある。それは、今日が人生最高の日だって事だ。

レーシングドライバーを目指してから、ここまで支え続けてくれたすべての人に感謝してる。みんなのおかげで今日の表彰台を獲得することができた。ホンダにも心から感謝しなきゃならない。彼らが進歩しなければ、彼らがいなければ、僕は2位でフィニッシュ出来なかっただろう。本当にありがとう。

いつフィニッシュラインを駆け抜けたのかも覚えてないんだ。頭と胸の中に色んな想いが溢れちゃって。

あれはファイナルラップの時だったかな、、僕が4番手を走っていた時だけど、ルイス(ハミルトン)が新しいタイヤに履き替えたから、何か仕掛けるだろうなとは思ってたんだ。実際彼はトライして、2台が衝突。そして僕がこれを交わして2番手に上がった。

最終的に、数cmという僅差で彼を抑えてフィニッシュラインを通過した。凄い迫ってきてたから、コックピットから彼のフロントウイングが見えた程だった。絶対に抜かれたくなかったよ、何としても2番手を守りたかった。


11月17日(日)にインテルラゴス・サーキットで行われた2019年F1第20戦ブラジルグランプリ決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝を果たし、通算8勝目を上げた。

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