優勝記念撮影に臨むクリスチャン・ホーナー代表、田辺豊治テクニカル・ディレクター、山本雅史F1マネージングディレクター、マックス・フェルスタッペン、アレックス・アルボン、2019年F1ブラジルGP決勝レース
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レッドブル代表、ガスリーの初表彰台を喜びつつ「アルボンは胸を張るべき」と慰労 / F1ブラジルGP《決勝》

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レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表が、インテルラゴスで開催されたF1第20戦ブラジルGPのレース内容と週末全体を振り返った。レッドブルとしてはマックス・フェルスタッペンが今季3勝目を上げ、姉妹チームのスクーデリア・トロロッソとしてはピエール・ガスリーが2位を獲得し、”ブルズ”にとってはこの上ない最高の週末となった。

決勝前日に46歳の誕生日を迎えたクリスチャン・ホーナーは「この勝利によって、マックスは昨年の借りを返した。我々は今日、ひとつの目標を掲げてレースに臨んだ。それは勝利することだった」と語った。昨年のレースでは、勝利をほぼ手中に収めながらも、周回遅れのエステバン・オコンと接触。フェルスタッペンは獲れたはずの勝ち星を奪われた。

「ライトが消えた瞬間から、マックスは集団をリードして見事にレースをコントロールした。2ストッパーへと動いたルイス(ハミルトン)に対処すべくピットインした際、ウィリアムズのアンセーフリリースのために、マックスは一時的にリードを失ったものの、新品タイヤのアドバンテージをフルに活かし、すぐさまルイスを抜き返してみせた」

「その後は、マックスがレースを支配下において快走し、最後のピットストップでは、我々のメカニック達が、1.9秒という最短タイムでタイヤ交換をするという驚異的な仕事を成し遂げてくれた」

「セーフティカーが導入された時、後続がステイアウトを選ぶであろう事は分かっていた。そんな状況で、ラップリーダーの座を捨ててまでピットに入るべきか否かという、難しい判断を迫られる事になったのだが、ストラテジストのハンナがピットインを推してくれたので、ピットをコールした。マックスはコースに戻ると、再びルイスからポジションを奪い返してくれた」

F1ブラジルGPの表彰台に上がったピエール・ガスリーとマックス・フェルスタッペンとシニア・ストラテジー・エンジニアのハンナ・シュミッツ
© Getty Images / Red Bull Content Pool、左からシニア・ストラテジー・エンジニアのハンナ・シュミッツ、ピエール・ガスリー、マックス・フェルスタッペン

惜しむらくはアレックス・アルボンだ。レース最終盤に2番手を走行し、表彰台はほぼ確実と思われたが、ハミルトンに横腹を突かれスピン。最終14位に終わった。クリスチャン・ホーナーは、レース内容は称賛に値するものだったとして、アルボンに胸を張るよう促した。

「アレックスもまた、フェラーリやメルセデスとホイール・トゥ・ホイールのバトルを繰り広げ、素晴らしいレースをしてくれた。ターン1のアウト側からセバスチャン(ベッテル)を抜き去ったのは見事だったし、その後はルイスがセーフティカー中にピットインした事で、彼の前に出ることが出来た。だが残念な事に、ラストラップでルイスが猛烈にギャップを縮め、最終的に接触事故が発生してしまった」

「チームとして1-2フィニッシュの可能性もあったし、アレックスにとっては2位を奪われた格好だが、それでもなお、彼の走りは素晴らしかった。彼は顔を高く上げて胸を張り、ブラジルを離れるべきだ」

「最後になるが、非常に素晴らしい週末を送ったピエール(ガスリー)にお祝いの言葉を贈りたい。彼の初表彰台を見ることが出来て嬉しく思う。今週末は、レッドブルにとってもトロロッソにとっても、そしてホンダにとっても、非常にポジティブな週末になった」

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