トランスポーターの間を歩いてガレージに向かうレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年6月18日F1フランスGPフリー走行にて
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最速フェルスタッペン、バランスに苦戦もFP2で前進「クルマの感触が格段に向上」

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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは6月18日(金)に行われたF1フランスGP初日セッションを終え、予選が行われる2日目の状況を見通す事は難しいとする一方で「クルマの感触が格段に向上」しており「全体的に上手くいった1日」と前向きな評価を下した。

ポイントリーダーとしてポール・リカール入りしたフェルスタッペンは、現地午前11時30分からのFP1で、2番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)に100分の1秒と迫る3番手タイムを記録した。

だたし度々コース外に飛び出すなど、ソフトタイヤを履いた状態のRB16のバランスに不満を示していた。

続く午前のFP2の序盤でも同じ様に課題を抱えていたようで、悪名高きターン2の縁石の餌食となり、車体の一部を破損した事でデブリ回収のためにバーチャル・セーフティーカーが導入される場面があった。

ライバルに見られたくない秘密があったのだろう。ガレージへと戻りフロントウイングの交換を行なう際、クルーは壁となって前を塞ぎ、スポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリーはデブリの返却についてFIAに念押しした。

ただ、ミディアムを経てソフトタイヤを履くと「クルマの感触が格段に良くなった」という。

結局このセットでフェルスタッペンは、第1・3セクターで全体ベストを刻んで1分32秒872のファステストをマーク。タイムシートのトップに立った。第3セクターまでソフトが保たないマシンが散見される中での見事なラップだった。

FP1苦戦も前進「感触が格段に向上」

マックス・フェルスタッペンFP2: 1位, FP1: 3位

かなり改善させる事ができたし、今日は全体的に上手くいった1日だと思う。FP1の間はもちろん、FP2の序盤の段階でさえ完全には満足できていなかったけど、午後のセッションで2セット目に履いたタイヤでの走行でクルマの感触が格段に良くなって、一体感もグッと良くなったんだ。

ここはコース全体がかなり開けた場所にあるから風が強く、ラップをまとめ上げるのが楽じゃない。時折突風も吹くから、1周目が上手くいっても次の周には風が強まってしまうような事があって、ミッドコーナーでのスピードを判断するのが難しいんだ。まあ、そうは言っても条件は誰にとっても同じだけどね。

ライバルが今夜何かを見つけ出してくるかもしれないし、現時点で明日の状況を見通す事は難しい。ロングランは上手くいっているけど、凄くタイトな争いになるんじゃないかと思ってる。楽なバトルにならない事は確かだね。


初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)を1000分の8秒差で退けた。3番手にはルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いた。

F1フランスグランプリ3回目のフリー走行は日本時間6月19日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってポール・リカール・サーキットで開催される。

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