アルファタウリ・ホンダAT02のサイドポッドに掲げられた「Honda-e:TECHNOLOGY」、2021年6月18日F1フランスGPにて
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F1フランスGP パワーユニット投入状況:ホンダとアルピーヌが今季2基目のICE…跳馬・メルセデス含む全8台が交換

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国際自動車連盟(FIA)テクニカルデリゲートの発表を元に、2021年F1第7戦フランスGPフリー走行1開始時点における各ドライバー(マシン)毎のパワーユニット投入状況を以下にまとめる。

前戦でのメルセデス及びフェラーリ勢の全14台に続き、本大会よりパワーユニット名に「Honda e:TECHNOLOGY」を冠したホンダ勢と、母国レースを迎えたアルピーヌ勢が今季2基目のICE(内燃エンジン)を投入した。

第2戦エミリア・ロマーニャGPでクラッシュを喫した際に、早々にエンジン換装したアルファタウリの角田裕毅を除くマックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレス、ピエール・ガスリーの3台に対し、ホンダF1は今季2基目となるICE、ターボチャージャー、MGU-K、MGU-H、そして今季3セット目となるエキゾーストを投じた。

アルピーヌもまた、今季2基目となるICE、ターボチャージャー、MGU-K、MGU-Hを開封し、エステバン・オコンとフェルナンド・アロンソの車両に搭載した。

また、メルセデスはバルテリ・ボッタスにCE(コントロール・エレクトロニクス)とES(バッテリー)を投入。2基目の封を切った。

更にフェラーリがシャルル・ルクレールとカルロス・サインツに今季2基目となるCEを投じた事で、8台が何らかのパワーユニットエレメントを交換する形となった。

いずれも規約範囲内での交換で年間の使用計画に沿ったものと見られ、グリッド降格ペナルティの対象外であった。

V6ハイブリッド導入8年目の今年はICE、TC(ターボ)、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ESは各2基まで降格ペナルティなく使用できる。ただしカレンダーが19戦以下となった場合は、MGU-Kの年間許容数が2基までに制限される。

また今季より新たに年間の使用上限に制限が加えられたエキゾースト・システムは、主要4エレメントを年間各8セットまで使用できる。

F1フランスGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
メルセデス L.ハミルトンHAM 2 2 2 2 1 1 2
V.ボッタスBOT 2 2 2 2 2 2 2
レッドブル・ホンダ M.フェルスタッペンVER 2 2 2 2 1 1 3
S.ペレスPER 2 2 2 2 2 2 3
マクラーレン・メルセデス D.リカルドRIC 2 2 2 2 1 1 2
L.ノリスNOR 2 2 2 2 1 1 2
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 2 2 2 2 1 1 2
S.ベッテルVET 2 2 2 2 1 1 2
アルピーヌ・ルノー F.アロンソALO 2 2 2 2 1 1 5
E.オコンOCN 2 2 2 2 1 1 4
フェラーリ C.ルクレールLEC 2 2 2 2 2 2 3
C.サインツSAI 2 2 2 2 2 2 3
アルファタウリ・ホンダ 角田裕毅TSU 2 2 2 2 3 3 3
P.ガスリーGAS 2 2 2 2 2 2 3
アルファロメオ・フェラーリ K.ライコネンRAI 2 2 2 1 1 1 3
A.ジョビナッツィGIO 2 2 2 1 1 1 3
ハース・フェラーリ N.マゼピンMAZ 2 2 2 1 2 2 3
M.シューマッハMSC 2 2 2 1 1 1 3
ウィリアムズ・メルセデス J.ラッセルRUS 2 2 2 2 1 1 2
N.ラティフィLAT 2 2 2 2 1 1 2

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