ドイツ国旗と国際自動車連盟(FIA)の旗
Courtesy Of Alfa Romeo Racing

FIA、2021年F1競技規約を改定…テスト及びパワーユニット制限ルールの一部が変更に

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F1を統括する国際自動車連盟(FIA)は第3戦ポルトガルGPを直前に控えた4月28日(水)、2021年シーズンのF1スポーティング・レギュレーション改定版(第8版)を公開した。

主だった変更としては、シーズン閉幕後テストとパワーユニット(PU)制限ルールが挙げられる。

PU制限はエキゾーストに関する記述に修正が加えられた。従来は単に一括で「エキゾーストは年間8セットまで」とされていたものが「エキゾーストを構成するプライマリLHS、プライマリRHS、セカンダリLHS、セカンダリRHSの各エレメントそれぞれ8基まで」と明確化された。

アブダビでのポストシーズンテストに関しては大幅な変更が行われた。

当初は計3日間が予定されていたが、これが2日間へと短縮された。ただし使用できる車両が1台から2台へと増やされ、各々のマシンの仕様とドライブできるドライバーに制限が加えられた。

1台は2022年から導入される18インチタイヤのテスト専用車で、参加チームは2018年~2021年のいずれかのチャンピオンシップに実戦投入した車両を18インチ用に適合させ持ち込まなければならない。18インチ非適合の場合は参加許可が得られない。

そしてこの車両をドライブできるのは、2021年シーズン中に少なくとも1回はレースに出走した事のあるドライバーに限られる。

もう1台は若手ドライバーテスト用車両だ。こちらは2021年シーズンの世界選手権で少なくとも1度は実戦投入された車両で、かつ、実際にレースをした際と同一構成でなければならず、テストの初日にのみ使用する事ができる。対象となるのは国際Aライセンスを所有するF1出走2戦以下の若手だ。

その他には、イベント開幕前日のメディアセッションやエンジンテストベンチ制限に関するルールが変更されている。