バーレーン・インターナショナル・サーキットのトラック
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F1サクヒールGP:アウタートラックのDRSゾーンは2箇所…低ドラッグな車体と強力なパワーユニットが鍵

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バーレーン・インターナショナル・サーキットの第2レースとして開催される第16戦サクヒールGPでは、通常の”グランプリトラック”とは異なる全長3,543m、全11コーナーから成るオーバルライクな”アウタートラック”が採用される。

グランプリトラックのDRSゾーンは全部で3箇所に設置されており、カレンダーの中で最も多い部類に属する。この影響もあってバーレーンGPでは例年、50回近くのオーバーテイクが記録されるのだが、アウタートラックでのサクヒールGPではDRS区間は2箇所に減らされる。

直線区間でリアウイングのフラップ角を変更することで空気抵抗を意図的に減らすDRS。サクヒールでのアクティベーションポイントは、ターン3の25m奥とターン11の170m奥の2箇所に設置される。各々の検知ポイントはそれぞれ、ターン1の手前50m地点とターン10の手前110m地点に置かれる。

バーレーン・インターナショナル・サーキットのアウタートラックのコースレイアウト図、2020年F1サクヒールGP版

シミュレーションで弾き出された計算としては、ラップタイムが60秒を切る見通しであり、1周が短いことから予選ではトラフィック処理が大きな課題となるものと見られる。またこの傾向は決勝でも変わらないものと見られ、レース序盤から周回遅れが発生し、多くのブルーフラッグが予想される。

未知のレイアウトで優位に立つのはどのチームなのか?

スリップストリームに加えて、低ドラッグな車体と強力なパワーユニットが競争力を左右するだろう。また、F1での経験がないドライバー2名の参戦が混乱を生む可能性もある。

ハースF1チームは負傷したロマン・グロージャンの代わりにピエトロ・フィッティパルディを、ウィリアムズはルイス・ハミルトンの代役を務めるジョージ・ラッセルの代わりにジャック・エイトケンを起用する。

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