ポジション争いを繰り広げるアルピーヌのジャック・ドゥーハンとピエール・ガスリー、エステバン・オコン(ハース)、2025年3月22日F1中国GPスプリント(上海インターナショナル・サーキット)
Courtesy Of Alpine Racing

ドゥーハン、F1中国GPだけでペナポ4点を加算―繰り返されたターン14でのミス

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アルピーヌの新人ジャック・ドゥーハンは、2025年FIA-F1世界選手権第2戦中国GPの週末を通して、合計4点のペナルティポイントを科された。F1では12ヶ月間で累積12点に達すると、1戦の出場停止処分が科されるルールとなっており、今回の一件はドゥーハンの評価にも影響を与える可能性がある。

類似のミス、スプリントと決勝で計20秒と4点加算

土曜のスプリントレースでは、最終ラップのターン14でイン側からガブリエル・ボルトレート(ザウバー)を追い抜こうとした際、タイヤをロックアップさせ接触。これにより10秒ペナルティと、2点のペナルティポイントが科された。

翌日曜の決勝レースでも同様の場面が発生。再びターン14で、レーシング・ブルズのアイザック・ハジャーのイン側に飛び込み、タイヤをロックさせた結果、クルマのコントロールを失ってハジャーをコース外に押し出したと判断された。

この行為に対し、ペドロ・ラミーを含む5名の競技審判団はFIAガイドラインに則り、再び10秒ペナルティと2点のペナルティポイントを科した。

ジャック・ドゥーハンがドライブするアルピーヌA525、2025年3月23日(日) F1中国GP決勝レース(上海インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Alpine Racing

ジャック・ドゥーハンがドライブするアルピーヌA525、2025年3月23日(日) F1中国GP決勝レース(上海インターナショナル・サーキット)

13位完走も控え多数で立場不安

決勝では14位でチェッカーを受けたものの、ペナルティによって16位に降格。その後、僚友ピエール・ガスリーを含む3台の失格処分が発表され、最終結果は13位となった。

ドゥーハンはレース後、「残念ながらペナルティを受けてしまった。これについては今後、繰り返すことのないよう見直すつもりだ」と反省を口にした。

一方で、「RBのアイザック(ハジャー)を20周以上にわたって抑え続けたことは、ポテンシャルを示すという点で良かったと思う。あのクルマは週末を通して速かったからね」と、一定の手応えも示した。

ドゥーハンのチーム内での立場は、プレシーズンから不安視されている。アルピーヌは今季に向けてフランコ・コラピントとリザーブドライバー契約を結んでおり、ほかにも平川亮、ポール・アーロン、クッシュ・マイニがベンチに控えている。


2025年F1第2戦中国GPでは、オスカー・ピアストリがポール・トゥ・ウインを飾り、ランド・ノリスが2位に続いたことで、マクラーレンが1-2フィニッシュを飾った。3位表彰台にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が滑り込んだ。

鈴鹿サーキットを舞台とする次戦日本GPは、4月4日のフリー走行1で幕を開ける。

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