2018年シーズンに投入される7種類のピレリタイヤ
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F1中国GP タイヤ配分:攻めの姿勢見せるフェラーリ、対するメルセデスは保守的

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F1の公式タイヤサプライヤーを務めるピレリは4日、2018年シーズン第三戦F1中国GPのドライバー別タイヤ選択を公表した。上海インターナショナル・サーキットに持ち込まれるのは、紫ウルトラソフト、黄ソフト、白ミディアムの3種類。2016年と17年に持ち込まれていたスーパーソフトは、ウルトラソフトに取って代わられた。

全チームともに、ウルトラソフトを最も多くチョイスし、これに続いてソフト、ミディアムという配分を選択。メルセデス勢はライバルチームと比べ、ウルトラを6セットに抑えてソフトを多めにチョイスした。ルイス・ハミルトンがソフト6セット、バルテリ・ボッタスが5セットと、全チームの中で最も多くソフトを選んだ。

2018年F1中国GPタイヤ配分表

現在チャンピオンシップをリードするフェラーリ勢は、ウルトラソフトを8セット選択。保守的なメルセデスに対し、アグレッシブな姿勢を見せている。同じく8セットを選んだのは、ウィリアムズ、ハース、マクラーレンの3チームだ。

昨年のレースは気温12度、路面温度15度という寒さの中、降雨こそなかったがウェットコンディション。優勝したハミルトンはインターミディエイト、ソフト、ソフトと繋ぎ2ストップ戦略を敢行した。1ストップで完走したのはマーカス・エリクソン(Sauber)のみであった。ミディアムを投入したチームはなかった。

今季のピレリタイヤは昨季よりも一段階柔らかめに製造されており、例えば、18年仕様のスーパーソフトは昨年のウルトラソフトに相当する柔らかさとなっている。その分耐久性が減少、ピットストップ回数の増加が期待されている。参考:全9種類:2018年 F1ピレリタイヤ解説 / コンパウンド別特性と作動温度領域

F1中国GPは、日本時間4月13日(金)11時からのFP1で幕を開ける。

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