ホンダF1「ウェットの可能性有、臨機応変なPUセッティングが鍵を握る」
ホンダF1プロジェクトの現場を統括する田辺豊治テクニカル・ディレクターが、第3戦中国GPに向けての意気込みを語った。
中国GPの舞台となるは上海インターナショナル・サーキット。コース全体のエンジン全開率は52%と、他のサーキットと比べての特段に高いものではないが、13コーナーと14コーナーを繋ぐの1.2kmの超ロングストレートは、パワーユニットに18秒間連続のフルスロットルを要求する。
現地上海の今週末の天候は不安定な傾向にあり、金曜は雷雨を伴うウェット、土曜もどんよりとした曇り空が予想されている。その一方で日曜の決勝は快晴の予報が出ているため、チームはマシンセットアップの点で難しい決断を迫られる事になる。
臨機応変なPUセッティングが必要
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
オーストラリアGPでの厳しいオープニングレースとは対照的に、第二戦バーレーンGPでは、ピエールが鮮やかな4位フィニッシュを果たし、好調な結果となりました。2戦連続開催となるため、我々はサクヒールから上海まで直行することになります。チームはパフォーマンスに一定の満足感を感じており、今週末の中国でもその勢いを維持していきたいと思っています。
これまでの2戦とは対照的に、上海インターナショナル・サーキットは中低速コーナーと極めて長い2つのストレートから構成されています。そのため、パワーユニットに対しては過去2戦よりも多くの負荷がかかる事になります。加えてこの時期の上海は毎年気候の変動が激しく、今週末は雨が降ることが予想されています。そのため、あらゆる変化に対応できるようパワーユニットのセッティングに特に注意を払っていきたいと考えています。
バーレーンで成し得たような力強いパフォーマンスを発揮できるよう、今回のグランプリに対しても可能な限りの準備をするべく、全力を尽くして作業を続けていくつもりです。
2018年FIA F1世界選手権第三戦中国GPは日本時間4月13日(金)11時からのフリー走行で幕を開ける。