土曜午前のインテルラゴス・サーキットは気温19度、路面温度26度のくもり空、F1ブラジルGP3回目のフリー走行は週末を通して最も寒いセッションとなった。一部の路面及び縁石上には幾らか水滴が見受けられ、軽い降雨こそあったものの走行はドライコンディションの中で行われた。

予選前最後の練習走行を制したのはバルテリ・ボッタス、2番手ルイス・ハミルトンを1000分の3秒上回った。メルセデスAMGは全てのフリー走行で1-2を決め、万全の態勢で午後の予選に挑む。3番手にはキミ・ライコネン、4番手にはセバスチャン・ベッテルが続き、フェラーリが初日から挽回を見せた。トップのボッタスから4番手ベッテルまでは僅か100分の6秒、ほんの些細なミス一つがポジションをガラリと変えてしまう大激戦となった。

5番手にはダニエル・リカルド、チームメイトのマックス・フェルスタッペンは9番手という結果だった。レッドブル勢はトラックの改善を待つため、セッションの半分以上をガレージで待機した。チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、ここ最近のルノーPUトラブルを懸念しており、エンジンの走行距離に気を配っている。フェルスタッペンは20台中最も少ない9周の走行に留まった。

©F1

マクラーレン・ホンダ勢はフェルナンド・アロンソが5番手リカルドに100分の4秒差に迫る6番手タイムを記録、中段争いから頭ひとつリードした。ストフェル・バンドーンは11番手、アロンソにはコンマ3秒届かなかった。

セッション開始10分、ウィリアムズのランス・ストロールが6コーナー先の上り坂でマシンストップした。このアクシデントの影響でバーチャル・セーフティーカーが出動、メルセデスPUマシンがコース上で停止するのは珍しい。ギアボックス絡みの問題が疑われる。初日好調を維持していたフェリペ・マッサは12番手とやや苦戦した。

ブラジルGP公式予選は、日本時間11月13日(日)深夜1時からインテルラゴス・サーキットで行われる。現地予報は雨、ウェットコンディションが予想されている。ソフトとスーパーソフトのタイム差が小さいため、予選では様々なタイヤ選択が見られそうだ。

2017年F1第19戦ブラジルGPフリー走行3（FP3）リザルト

コンディション

セッション概要

サーキット

F1ブラジルGP特集