金曜午後のインテルラゴス上空には厚い雲が垂れ込めコースの一部路面は暗く覆われたが、セッションは終始ドライコンディションを維持した。気温30度、路面温度51度、F1ブラジルGP 二回目のフリー走行は、午前のFP1に引き続きメルセデスの1-2体制となった。

序列変わらず最速はルイス・ハミルトン、100分の5秒差でバルテリ・ボッタスが続いた。メルセデス勢は2台合わせてレース周回数を上回る87周を走り切り、初日に盤石の地位を固めた。3番手にはトップからコンマ2秒差でレッドブルのダニエル・リカルド、4番手には同コンマ3秒差でフェラーリのセバスチャン・ベッテルという結果だった。

5番手にはベッテルから遅れること100分の1秒差でマックス・フェルスタッペンが、6番手には少し遅れてキミ・ライコネンが続いた。ブラジルGP初日はメルセデスが圧巻の速さを見せたものの、レッドブルもこれを脅かせるだけの競争力を発揮、フェラーリが若干遅れをとる形となった。ただしロングランペースは3チーム間でかなり拮抗しており、レースでは三つ巴の戦いが期待できそうだ。

走行を終えたリカルドは、メルセデス及びフェラーリとのパフォーマンスギャップについて以下のように語った。

「メルセデスは燃料を積んだ状態でかなり速そうだよね。僕らも軽い状態ならかなり接近できてると思うけど、彼らは明日の予選で幾らか隠し持ってるものがあるだろうしね。フェラーリに対してはいい感じだと思うよ」

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マクラーレン・ホンダ勢は、フェルナンド・アロンソが10番手に滑り込んだ。セッション序盤にエンジントラブルに見舞われ30分ほどガレージ内で過ごす事を強いられた。コース上に出た後も「デプロイメントがクソだ」と吐き捨てるなど、何某かのトラブルを抱えたままプログラムをこなしていたようだ。ストフェル・バンドーンは13番手に終わった。

午前のFP1で2台ともがエンジントラブルに見舞われたトロ・ロッソは、グリーンフラッグと同時にコースイン、2台ともがノートラブルでセッションを終えたが、ピエール・ガスリーが17番手にブレンドン・ハートレーが18番手と、成績は芳しくなかった。

ケビン・マグヌッセンに代わってハースから走ったアントニオ・ジョビナッツィは、僚友ロマン・グロージャンに1.1秒遅れ、20番手最下位に終わった。FP1でジョージ・ラッセルにシートを譲ったセルジオ・ペレスは12番手、7番手エステバン・オコンからは0.4秒近く遅れをとった。

ブラジルGP予選前最後の練習走行となる3回目のフリー走行は、日本時間11月12日(土)22時からインテルラゴス・サーキットで行われる。現地予報では豪雨が予想されており、ウェットコンディションになるものと見込まれている。ソフトとスーパーソフトのタイム差は小さく、デグラデーションの程度によって日曜のタイヤ戦略が分かれそうだ。

2017年F1第19戦ブラジルGPフリー走行2（FP2）リザルト

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