午前に引き続き土曜午後のサンパウロは気温18度、路面温度27度。Q2以降はライトシャワーがグリッド争いにスパイスを加えた。3強チームの三つ巴の戦いが期待されたが、ブラジルGP公式予選はセバスチャン・ベッテルとバルテリ・ボッタスの一騎打ちとなった。

ポールポジションを獲得したのはメルセデスAMGのボッタス、ベッテルを100分の4秒差で退け今季3度目の最速を記録した。「最後に良いラップを決められて良かったよ。マシンはいい感じだし、明日はフェラーリと接近した戦いになるんじゃないかな。ポールからのスタートはアドバンテージになるね」と喜んだ。キミ・ライコネンがベッテルに続き3番グリッドを手にした。

予選は大波乱の展開でスタートした。Q1開始直後にいち早くコースに出ていったルイス・ハミルトンが7コーナー出口でマシンをスピン、タイヤバリアに激突した。幸いにも本人に大事はなかったが、マシン左側はサスペンションを中心に破損し、2016年のベルギーGP以来27レースぶりのQ1敗退となった。マシン撤去のためコース上には赤旗が振られた。予選開始1時間前には雨がコース上のラバーを洗い流しており、グリップレベルは低い状態にあった。

この間に、エンジンとギアボックスの両方を交換していたウィリアムズは辛うじて作業を終え、ランス・ストロールを無事にコース上に送り出した。だが、フェリペ・マッサが4番手タイムでQ2進出を決めた一方でストロールは18番手に留まり、第一ラウンドで敗れ去った。F1最後の母国GPとなるマッサは最終的にQ3にまで進み10番手をマーク、その実力を発揮した。

ダウンシフトの問題を訴えエンジントラブルの可能性を指摘していたマックス・フェルスタッペンは4番手、PU交換による10グリッド降格が決定しているダニエル・リカルドは5番手という結果だった。マクラーレン・ホンダはフェルナンド・アロンソが最終Q3に駒を進め7番手をマーク、無線でポジションを伝えられると力強い「Yes！」を連発した。ストフェル・バンドーンは13番手と第二ラウンドで脱落した。

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ここ数戦チームメイトに遅れを取っていたセルジオ・ペレスは6番手と大健闘、エステバン・オコンは11番手とQ2敗退を喫した。明日の決勝では5番手リカルドが降格処分を受けるため、オコンは10番グリッドからのスタートとなる。T-ウイングを破損しながらのアタックとなったハースのロマン・グロージャンは12番手、マシンに問題のないケビン・マグヌッセンを14番手に従えた。

抗議文書が波紋を呼んでいるトロ・ロッソは、ピエール・ガスリーが17番手と沈んだものの、ブレンドン・ハートレーはQ2に進出し15番手につけた。非難の対象になっているルノーワークスは、2台揃ってトップ10入り。ニコ・ヒュルケンベルグが8番手、カルロス・サインツが9番手を記録した。

ブラジルGP決勝レースは、日本時間11月13日(月)深夜1時からインテルラゴス・サーキットで行われる。現地予報ではドライコンディションが予想されているが、何が起こるか分からないのがインテルラゴス、最後尾からのハミルトンの追い上げ、ハミルトンのサポートから開放されたボッタスの走り等、目が離せない一戦になりそうだ。

2017年F1第19戦ブラジルGP予選リザルト

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