フェルナンド・アロンソのルマン24時間参戦は確実、トヨタとは合意済みとの報道
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、トヨタLMP1から2018年のルマン24時間レースを戦うというのは荒唐無稽な憶測ではないようだ。各種報道では、今週末にブラジルGPを控えた11月6日に、アロンソがドイツ・ケルンにあるトヨタのWEC活動の本拠地であるToyota Motorsport GmbHを訪れシートフィッティングを行なったとされるが、トヨタは公式にノーコメントを貫き、これを否定しなかった。
また、英BBCは正式な契約はまだ交わされていないとしながらも、トヨタに近い筋の話としてアロンソのルマン参戦はトヨタとの間で合意済みであり、参戦は確実と報道。アロンソはWEC今シーズンの最終戦翌日の11月19日に、バーレーンでトヨタWEC車をテストする見込みだと言う。
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、2018年にル・マン24時間レースに参戦することを仄めかしている。今年2017年には、F1モナコGPとルマンと並び世界三大レースと称されるインディ500に参戦、その全てで3冠を達成する「トリプル・クラウン」の野望の第一歩に着手した。
アロンソは、マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンが所有するユナイテッド・オートスポーツから来年初めにデイトナ24時間を戦う事が決定している。アロンソにとっては初のスポーツカーレースであり、ルマンに向けた準備の一環と考えられている。
アロンソがトヨタTS050 HYBRIDをドライブできるかどうかは、トヨタがWEC参戦を継続する事が必定条件となる。絶対的ライバルであるポルシェLMP1チームが今季限りでWECから退くこともあり、来季のトヨタの活動はまだ明らかにされておらず、参戦を続けるのかどうかは未知数だ。とは言え、Toyota Motorsport GmbHは来季予算を既に確保しており、新シーズンに向けた新しいマシンを開発中と噂されている。
アロンソが3大レースへの”参戦”ではなく”勝利”を目標とする以上、勝てる見込みのあるマシンで戦う事が必要だ。それを考えれば、アロンソがトヨタWECチームに接触することは理にかなった行為であり、特段の驚きはない。ポルシェWECチーム代表のアンドレアス・シードルは、2015年にアロンソと交渉していたことを認めており、アロンソがルマン参戦に向けて画策したのは今回が初めてではない事を明らかにしている。