シーズン第13戦となる2025年F1世界選手権ベルギーGPが7月25日（金）に開幕し、オスカー・ピアストリ（マクラーレン）が週末唯一のフリー走行でトップタイムを記録した。一方、角田裕毅（レッドブル）はソフトタイヤでのラップをまとめ切れず、18番手に沈んだ。

マックス・フェルスタッペン（レッドブル）はトップから0.404秒遅れの2番手。低ダウンフォース仕様を選択したRB21はストレートで抜群の速さを見せたものの、中高速コーナーが連続するセクター2ではピアストリに0.8秒の差をつけられた。3番手にはランド・ノリス（マクラーレン）が0.1秒差で続いた。

昨年のスパで苦戦を強いられたレッドブルは、今季最後と見られる大規模アップグレードをフェルスタッペン車に投入。新型フロントウイング、再設計されたサイドポッドとエンジンカバー、改良型のフロントサスペンションおよびリアコーナーが装備された。一方で角田のマシンは旧型仕様のままとなり、車体面で大きなハンデを背負う格好となった。

角田は、ミディアムタイヤではフェルスタッペンに0.296秒差と健闘したが、ソフトタイヤではタイムを更新できず、ミディアムの自己ベストを上回ることができなかった。

トップ3に続いたのはジョージ・ラッセル（メルセデス）。ミディアムタイヤでは全体ベストを刻み、ソフトでは4番手につけた。チームメイトで新人のアンドレア・キミ・アントネッリも6番手と上位に食い込んだ。

フェラーリは、長らく準備を進めてきた新型リアサスペンションをSF-25に搭載。理想的な車高を実現すべく改良を重ねてきたSF-25を背景に、シャルル・ルクレールは5番手、ルイス・ハミルトンは7番手を記録した。

トップ10後半には、ランス・ストロールとフェルナンド・アロンソのアストンマーチン勢、そしてレーシング・ブルズのルーキー、アイザック・ハジャーが名を連ねた。ストロールはシート交換の影響で序盤の走行時間を失ったが、最終的にタイムをまとめた。

カルロス・サインツ（ウィリアムズ）は燃料システムに問題を抱えたようで、「リンプモードで重大な問題」が発生。走行時間をロスした結果、全車最小の16周にとどまったが、それでも11番手でセッションを終えた。スプリント・フォーマットではプラクティスが僅か1時間のみ。このタイムロスは痛手となった。

スプリント予選は日本時間7月25日(金)23時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2025年F1第13戦ベルギーGPフリー走行1（FP1）リザルト

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