ホンダF1の長谷川祐介
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ホンダF1「アロンソのリタイヤは予防措置、問題は確認されていない」F1ベルギーGP 2017《決勝》

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ホンダF1のプロジェクト責任者である長谷川祐介は、27日(日)のF1ベルギーGPでフェルナンド・アロンソをリタイヤさせたのは、あくまでも予防措置としてであり、データ上では何も問題は確認されていない事を明らかにした。

ストレート速度に不満を爆発させ続けていたアロンソは、25周目にエンジンの問題を訴えリタイヤした。レースを終えたアロンソは、リタイヤはエンジントラブルである事を強調、両者の主張は食い違いをみせている。

ポイント獲得に期待していた長谷川は、両マシンが入賞圏内でチェッカーフラッグを受けられなかった事に失望するとともに、レースペースの改善は急務であるとして、引き続きエンジンの開発を進めていくと語る。

アロンソのリタイヤは”念のため”

長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者

今日のベルギーGP決勝レースでは、ポイント獲得の可能性があると考えていただけに、トップ10圏外でレースを終えたことにガッカリしています。フェルナンドは最高のスタートを決めてくれましたが、その後は全体的に厳しいレースとなりました。データ上では何も問題はありませんでしたが、彼がマシンに問題があると無線で訴えてきたため、予防措置として我々はマシンを停める決断をしました。

グリッド最後尾からのスタートにも関わらず、ストフェルは母国レースで素晴らしいペースを見せ、何度か上手いオーバーテイクを披露してくれました。

今週末は運に翻弄されたグランプリとなりました。予選では素晴らしい速さを発揮しましたが、レースペースについてはまだ取り組むべき作業が残されています。更なるパワーユニットの改善のために、開発を続けていくつもりです。


内部関係者ではなければ真実を知るすべはないが、状況を鑑みる限りアロンソが自発的にレースを放棄した可能性は捨てきれない情勢だ。チームの統率力に疑問符が付く事に加えて、人員の士気低下が心配される。

2017年第12戦ベルギーグランプリの結果と詳細については、F1ベルギーGP結果とダイジェストを参照されたい。

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