F1バーレーンGP予選に挑むレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年3月27日
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フェルスタッペン、完全無欠の開幕ポール!角田裕毅は痛恨のQ2敗退も世界に衝撃 / F1バーレーンGP《予選》結果とダイジェスト

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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが2021シーズン最初の予選セッションを完全制覇し、悲願のワールドチャンピオン獲得に向けて力強い一歩を踏み出した。

FIA-F1世界選手権開幕バーレーンGPの公式予選が3月27日にバーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)で行われ、フェルスタッペンは全セクターで最速を繋げる完璧な走りで1分28秒997のファステストを刻んだ。

メルセデス以外のドライバーがオープニングラウンドでポールを獲得したのは2013年のセバスチャン・ベッテル以来8年ぶり、ホンダエンジンが開幕ポールを手にしたのは、1991年のアイルトン・セナ以来、30年ぶりの快挙だ。

前年王者メルセデスは、プレシーズンテストで抱えた車体後方が不安定な課題を改善させてきたものの、ホンダ最終年での栄冠に死力を尽くすフェルスタッペンに刃が立たず、ルイス・ハミルトンが0.388秒遅れの2番手、バルテリ・ボッタスが0.589秒落ちの3番手に留まった。

メルセデスのトト・ウォルフ代表はパワーユニットのエネルギー回生システム(ERS)の領域でホンダに劣っている事を認め、それが予選での敗北の一因となったとの考えを示した。

2列目4番手はスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール。幼少からの友人であるアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーをコンマ1秒差で5番手に退けた。パルクフェルメにクルマを停めた両者は互いの健闘を讃えあった。

規格外のルーキー、角田裕毅は予選Q1で2番手タイムを叩き出し世界に衝撃を与えたものの、決勝レースを見据えてQ2でミディアムタイヤを履いた事が仇となり、ソフト勢に先行を許して13番手でノックアウトを喫した。同様の理由でフェルスタッペンの僚友セルジオ・ペレスも11番手で敗退した。

人工照明が路面を照らす中、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温30℃、路面35℃のドライコンディションでスタートした。

公式タイヤサプライヤーのピレリはタイヤへの負荷が大きいBICにC2~C4までの中間レンジのコンパウンドを持ち込んだ。Q3進出者にはソフトタイヤが追加提供された。

予選Q1:角田、衝撃の2番手

エントリーした全20台で争われる予選第一ラウンドのQ1では、ウィリアムズとハースの計4台が先陣を切ってコースイン。ニキータ・マゼピンはクルマのコントロールを失い、オフエリアに飛び出した。

トラックアクションが本格化したのは残り12分のタイミング。メルセデスとレッドブル・ホンダを含む半数近いマシンが一斉にコースへと向い次々にタイム計測を開始した。

フェルスタッペンは全体ベストでQ2へと駒を進めたものの、ターン2で縁石を横切るミスを犯し、フロアの一部を破損した。

角田裕毅は1回目のアタックラップでフェルスタッペンから0.1秒遅れの2番手タイムを記録。堂々のQ2進出を果たした。同じマシンに乗るチームメイトや王者メルセデスを抑えての衝撃的パフォーマンスだった。

真の実力を測るのが最も困難であったアストンマーチンとアルピーヌはそれぞれ1台がまさかのQ1脱落に終わり、セバスチャン・ベッテルが18番手、エステバン・オコンが16番手でクルマを降りた。セッション最終盤に振られた黄旗の影響の可能性もありそうだ。

ノックアウト

  • エステバン・オコン(Alpine)
  • ニコラス・ラティフィ(Williams)
  • セバスチャン・ベッテル(Aston Martin)
  • ミック・シューマッハ(Haas)
  • ニキータ・マゼピン(Haas)

予選Q2:角田とペレス、痛恨敗退

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2では、決勝でのアドバンテージを得るべくレッドブル、メルセデス、アルファタウリ、マクラーレンの計8台がミディアムタイヤを履いてコースに向かった。

予選重視のソフトコンパウンド勢がタイムシートをリードし、サインツ、ルクレールの順でフェラーリ勢が1-2突破を果たした。ミディアム最上位は3番手通過のハミルトンだった。

2セット目もソフトに履き変えずミディアムを優先した戦略が仇となり、角田裕毅は13番手、ペレスは11番手と痛恨のQ2敗退に終わった。この決断がチームの判断によるものだったのか、それともドライバーによるものだったのかは興味深いところだ。

なおペレスはターン4のトラックリミット違反で1回目のタイムを抹消されているが、仮にこれが生きていたとしてもQ3に残る事はできなかった。

アントニオ・ジョビナッツィが12番手、キミ・ライコネンが14番手と、アルファロメオはハースとウィリアムズから頭一つ抜けた速さを見せ、ポイント獲得に期待を残した。

ノックアウト

  • セルジオ・ペレス(Red Bull)
  • アントニオ・ジョビナッツィ(Alfa Romeo)
  • 角田裕毅(AlphaTauri)
  • キミ・ライコネン(Alfa Romeo)
  • ジョージ・ラッセル(Williams)

予選Q3:フェルスタッペン完勝

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、1回目のアタックを終えてフェルスタッペンが暫定ポールに付け、同じく新品ソフトを履くハミルトンを0.023秒差で抑えた。3番手にはガスリーがコンマ5秒落ちで続いた。

そして迎えた運命の最終アタックは、フェルスタッペンが全てのセクターで完璧な走りを繋ぎ、2番手ハミルトンに対してコンマ4秒という非常に大きなギャップを築いてポールポジションを手にする結果となった。

上位5台に続いたのは、今年ルノーからメルセデス製パワーユニットへと切り替えたマクラーレンで、週末を通してチームメイトに先行を許していたダニエル・リカルドが1000分の47秒という僅差でランド・ノリスを7番手に抑えた。

2年ぶりのF1復帰を果たしたアルピーヌのフェルナンド・アロンソは、僚友オコンが16番手でQ1敗退を喫したのとは対照的に殊勲9番手を確保。アストンマーチンのランス・ストロールも同様に、Q1ノックアウトのベッテルを尻目に10番手につけた。

2021年 F1バーレーングランプリ決勝レースは、日本時間3月28日(日)24時10分にスタート。1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:30.499 1:30.318 1:28.997 15
2 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:30.617 1:30.085 1:29.385 18
3 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:31.200 1:30.186 1:29.586 17
4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:30.691 1:30.010 1:29.678 15
5 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:30.848 1:30.513 1:29.809 15
6 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:30.795 1:30.222 1:29.927 18
7 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:30.902 1:30.099 1:29.974 18
8 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:31.653 1:30.009 1:30.215 17
9 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:30.863 1:30.595 1:30.249 15
10 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:31.261 1:30.624 1:30.601 15
11 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:31.165 1:30.659 11
12 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:30.998 1:30.708 12
13 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:30.607 1:31.203 9
14 7 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 1:31.547 1:31.238 12
15 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:31.316 1:33.430 11
16 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:31.724 6
17 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:31.936 8
18 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:32.056 6
19 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:32.449 6
20 9 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 1:33.273 7

コンディション

天気
晴れ
気温
30℃
路面温度
35℃

セッション概要

グランプリ名
F1バーレーンGP
セッション種別
予選
セッション開始日時

サーキット

名称
バーレーン・インターナショナル・サーキット
設立
2004年
全長
5412m
コーナー数
15
周回方向
時計回り

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