闇夜のバーレーン・インターナショナル・サーキットを走行するレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年3月26日F1バーレーンGPフリー走行2にて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

ホンダ初日最速締め、角田裕毅は僚友抑える7番手…今季クラッシュ第一号はライコネン / F1バーレーンGP《FP2》結果とダイジェスト

  • Published:

2021 F1開幕戦バーレーンGP金曜2回目のフリー走行が現地3月26日、バーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)で1時間に渡って行われ、FP1に続きレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが1分30秒847をマーク。初日を共に最速で締め括った。

2番手はFP1で3番手とこちらも好調のランド・ノリス(マクラーレン)。フェルスタッペンには1000分の95秒届かなかったが、コンマ2秒差でルイス・ハミルトン(メルセデス)を3番手に抑えた。

フェルスタッペン以外のホンダエンジン勢は、アルファタウリの新人、角田裕毅が9番手の僚友ピエール・ガスリーに0.189秒差を付けて7番手をマーク。フェルスタッペンと同じレッドブルRB16Bを駆るセルジオ・ペレスが10番手という結果となった。

ルーキーとは思えないパフォーマンスでデビュー初日を終えた角田裕毅だが、何らかのトラブルが発生したようで、セッション終盤にチームから「アクセルを戻してピットに戻れ、問題が発生した」との無線が飛んだ。

ペレスはショートランでフェルスタッペンから0.656秒と大きく遅れたが、ロングランでは遜色ないペースを刻み、”レースマイスター”の片鱗を見せつけた。

予選・決勝と同時刻帯、同様のコンディションが予想されるプラクティス2は気温28℃、路面33℃のドライコンディションで日没後の現地18時にグリーンフラッグを迎えた。

人工照明に照らされたBICは気温28度、路面33度と、FP1よりも大きく下がり、アルファロメオの2台が先陣を切ってコースに向かった。

完璧とまでは言えそうにないものの、メルセデスは幾らかリアの問題を改善させたように見える。ただ、ハミルトンがロングランで実に印象的なペースを刻んだ一方、5番手タイムに留まったバルテリ・ボッタスはチームメイトに対して1周あたりコンマ6秒近くも遅れ、チームとしてはまだまだまとめ切れていない印象だ。

フェラーリはシャルル・ルクレールが12番手に留まった一方、カルロス・サインツが3番手ハミルトンに対して1000分の45秒差の4番手につけ、ティフォシの期待を誘った。

風向の変化の影響だろうか。セッション開始早々に、ノリスとニキータ・マゼピン(ハース)がターン7で挙動を乱し、その後にはキミ・ライコネン(アルファロメオ)がターン3で今シーズン第一号となるクラッシュを喫しバリアに激突した。

辛うじて自走でピットへと戻ったものの、フロントエンドを大きく破損した事で修復に時間を要してしまい、コースに戻ったのは時計の針が残り15分を切ってからだった。ライコネンは13番手に付けた僚友アントニオ・ジョビナッツィからコンマ1秒落ちの16番手、走行15周でヘルメットを脱いだ。

アルピーヌはプレシーズンテスト段階から高い信頼性を発揮し続けているものの、他方ペースという点ではフェラーリやマクラーレン、アルファタウリ・ホンダには届いていないか。風に手を焼いたエステバン・オコンは11番手、ミッドコーナーでのアンダーステアに不満を訴えるフェルナンド・アロンソは15番手に留まった。

トップから15番手アロンソまでは0.923秒と、近年稀に見る接戦の様相を呈しているが、少なくとも上位勢はポケットに3秒近くを残していると考えられるため、土曜の公式予選でどういった並びとなるかはまだまだ予想が付かない。

2021年F1開幕戦バーレーングランプリ3回目のフリー走行は、日本時間3月27日(土)21時から1時間半の日程で開催される。

2021年F1第1戦バーレーンGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:30.847 23
2 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:30.942 +0.095 25
3 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:31.082 +0.235 24
4 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:31.127 +0.280 26
5 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:31.218 +0.371 23
6 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:31.230 +0.383 22
7 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:31.294 +0.447 23
8 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:31.393 +0.546 24
9 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:31.483 +0.636 27
10 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:31.503 +0.656 23
11 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:31.601 +0.754 24
12 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:31.612 +0.765 26
13 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:31.740 +0.893 27
14 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:31.769 +0.922 26
15 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:31.770 +0.923 24
16 7 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 1:31.862 +1.015 15
17 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:32.331 +1.484 28
18 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:33.297 +2.450 24
19 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:33.400 +2.553 28
20 9 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 1:33.449 +2.602 19

コンディション

天気晴れ
気温28℃
路面温度33℃

セッション概要

グランプリ名 F1バーレーンGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 バーレーン・インターナショナル・サーキット
設立 2004年
全長 5412m
コーナー数 15
周回方向 時計回り

F1バーレーンGP特集