照明に照らされるバーレーン・インターナショナル・サーキット、2019年F1バーレーンGPcopyright Pirelli & C. S.p.A.

圧巻ルクレール!999戦目のF1で99人目のポールシッターが誕生 / F1バーレーンGP《予選》結果とダイジェスト

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2019年F1世界選手権 第2戦バーレーンGP公式予選が3月30日土曜にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールが1分27秒866を記録。チームメイトのセバスチャン・ベッテルが昨年記録したコースレコードを塗り替えると共に、キャリア初、モナコ人ドライバー初のポールポジションを獲得した。

もう一台のフェラーリSF90をドライブしたベッテルは0.294秒遅れの2番手。メルセデスAMGのルイス・ハミルトンを100分の3秒という僅差で退け、跳馬がフロントローを独占した。前戦ウィナーのバルテリ・ボッタスも健闘を見せ、チームメイトから1000分の66秒遅れの4番手を確保した。

グリッド上でのポールインタビューに答えたルクレールは「セブ(ベッテル)は素晴らしいドライバーだ。これからも彼から多くの事を学ぶつもりだが、今日は彼の前に出られて嬉しく思ってる」と語り、浮かれた様子もなく先輩の顔を立てる気遣いを見せた。

21歳165日でのポールポジションは、F1の歴史の中で2番目に若い記録。F1世界選手権としての999戦目の節目のグランプリで、史上99人目のポールシッターが誕生するという、記録づくしのグリッド争いとなった。

フェラーリSF90をドライブするシャルル・ルクレール、F1バーレーンGPにて

レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンが5番手。ハースのケビン・マグヌッセンを1000分の5秒上回り、3強チームとしてのプライドを見せつけた。最後までリアセクションに苦しんだピエール・ガスリーはQ2敗退に終わり13番手。スクーデリア・トロロッソ勢はアレックス・アルボンが12番手、ダニール・クビアトが15番手という結果となった。

週末に先立って心配された降雨もなく、FP3に引き続き現地サヒールは晴れ、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温25℃、路面30℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは、タイヤに厳しいこのコースにハードとしてC1を、ミディアムとしてC2、そしてソフトとしてC3コンパウンドを投入。Q3進出者に追加提供されるコンパウンドはソフトタイヤが指定された。

予選Q1:好調ヒュルケンベルグがまさかの敗退

エントリーした全20台で争われる予選第一ラウンドのQ1では、ウィリアムズのロバート・クビサが先陣を切ってコースイン。18分間の争いの火蓋が切って落とされた。

トラックエボリューションを警戒したか、セッション開始5分を過ぎてもタイム計測者はわずか2名という立ち上がり。各車、路面が向上するセッション終盤までタイヤを温存する戦略を取り、タイムシートが動いたのは9分を切ってからであった。

プラクティスで速さを示していたルノーのニコ・ヒュルケンベルグが17番手でまさかのQ1敗退。エンジンマップにトラブルが発生した。ピエール・ガスリーは一発目のアタックで30秒255とチームメイトにコンマ6秒差。2度目のラップで辛うじて14番手タイムを記録し、Q2進出を果たした。

ノックアウト組は、アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィ、レーシングポイントのランス・ストロール、そしてウィリアムズの2台という結果となった。

ハースのロマン・グロージャンはランド・ノリスのアタックラップを妨害したとして審議の対象となった。 セバスチャンベッテルはホームストレートで激しくタイヤをロックアップさせるシーンも見られた。

予選Q2:ハンデを負ったベッテル

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2では、1回目のアタックを終えてリカルド、ガスリー、クビアト、アルボン、ペレスがノックアウトゾーン。アルボンは最終コーナーで大きくコースオフした事でタイムロスした。

2回目のアタックでは予想されたほどの路面の改善がみられず、意外にも自己ベストを更新したドライバーは少なかった。フェルスタッペンは7番手で最終Q3進出を確保したが、ガスリーは13番手でQ2敗退。週末を通してセクター1での遅れが目立ったガスリーは「攻めきれなかった」と頭を垂れた。

「史上最悪のシチュエーションだった」と無線で不満を訴えたベッテル。一回目のアタックの際、混雑した場所に送り出されてしまった事で2度目のアタックを強いられた。ルクレールが新品ソフトを2セットを持ったままQ3に進出した一方で、ベッテルは1セット。Q3での最終決戦でハンデを負う事となった。

水漏れのためにFP2を走行できなかったキミ・ライコネンは、10番手ギリギリで突破してみせた。1000分の55秒という僅かなギャップの中に、10番手ライコネンから13番手ガスリーまでの4台が連なる超接戦。クビアトはチームのミスによって2度目の走行チャンスを失った

予選Q3:ルクレールがベテランの走り

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、1回目のアタックを終えてルクレールが暫定トップ。セクター1と3でファステストを刻み、2018年にベッテルが記録したトラックレコードと全くの同一となる1分27秒958を記録した。これにハミルトン、ボッタス、マグヌッセンが続く展開。新品タイヤが1セットしか残っていなかったベッテルとフェルスタッペンは、ラストチャンスに賭けるため1回目の走行を見送った。

グリッドを決する最終アタック。まずはベッテルが1分28秒160を記録し、コンマ2秒差で2番手につけた。これに続いたボッタスは自己ベストを更新できず4番手が確定。その後チェッカーを受けたハミルトンも、全セクターで1回目のラップを下回り3番手をキープした。

フェルスタッペンは意地を見せつけて5番手タイム。ベテランばりの最後のアタッカーとなったルクレールは、気兼ねなく限界までプッシュ。自らのラップタイムをさらに上乗せしてトラックレコードを更新。フェラーリのルイス・カミレッリCEOの見守る中、マラネロのチームにグリッド最上位を持ち帰った。

2019年シーズン2戦目のF1バーレーングランプリ決勝レースは、日本時間3月31日(日)24時10分からバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われる。

順位とタイム

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:28.495 1:28.046 1:27.866 13
2 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:28.733 1:28.356 1:28.160 13
3 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:29.262 1:28.578 1:28.190 15
4 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:29.498 1:28.830 1:28.256 15
5 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:29.579 1:29.109 1:28.752 12
6 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:29.532 1:29.017 1:28.757 15
7 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 1:29.528 1:29.055 1:28.813 17
8 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:29.688 1:29.249 1:29.015 17
9 7 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 1:29.959 1:29.471 1:29.022 18
10 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:29.381 1:29.258 1:29.043 18
11 3 ダニエル・リカルド ルノー 1:29.859 1:29.488 12
12 23 アレックス・アルボン トロロッソ・ホンダ 1:29.514 1:29.513 15
13 10 ピエール・ガスリー レッドブル・ホンダ 1:29.900 1:29.526 12
14 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント・BWT-メルセデス 1:29.893 1:29.756 12
15 26 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1:29.876 1:29.854 10
16 99 アントニオ・ジョヴィナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:30.026 6
17 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:30.034 6
18 18 ランス・ストロール レーシングポイント・BWT-メルセデス 1:30.217 6
19 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:31.759 8
20 88 ロバート・クビサ ウィリアムズ・メルセデス 1:31.799 8

コンディション

天気
晴れ
気温
25℃
路面温度
30℃

セッション概要

グランプリ名
F1バーレーンGP
セッション種別
予選
セッション開始日時

サーキット

名称
バーレーン・インターナショナル・サーキット
設立
2004年
全長
5412m
コーナー数
15
周回方向
時計回り

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