2019年F1バーレーンGP決勝レース開始直後のコース上の様子copyright Getty Images / Red Bull Content Pool

稀に見る激戦と劇的な結末…メルセデスが大逆転、ホンダ勢は4位入賞 / F1バーレーンGP《決勝》結果とダイジェスト

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2019シーズンF1世界選手権 第2戦バーレーンGP決勝レースが3月31日に行われ、予選3番グリッドのメルセデスAMG、ルイス・ハミルトンが優勝した。2位はチームメイトのバルテリ・ボッタス。シルバーアローがフェラーリ優位をひっくり返し、大逆転を果たした。

3位表彰台は跳馬のシャルル・ルクレール。レースを終始リードしたものの、終盤にエンジンのシリンダーにトラブルが発生。為す術なくシルバーアローの2台にポジションを許した。2番グリッドのセバスチャン・ベッテルは単独スピンを喫するなど精彩を欠き、5位に甘んじた。

4位はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。最終盤にルクレールを射程圏内に捉えたものの、ルノー勢が2台同時にマシンストップするという驚愕のアクシデントが発生。残り3周でセーフティーカーが出動した結果、追い抜き叶わず、2戦連続のポディウムとはならなかった。

ホンダエンジン勢は、レッドブルのピエール・ガスリーが5つ順位を挽回して8位入賞。その背後にはスクーデリア・トロロッソのアレックス・アルボンが続き、デビュー2戦目にして初ポイントを獲得した。ダニール・クビアトは接触とペナルティの影響もあり12位完走に終わった。

全体を通して、コース上の至るところでオーバーテイクが計測される刺激的なレースとなり、チェッカーフラッグ直前には目を疑う光景が広がるなど、劇的な幕締めとなった。週末を圧倒したフェラーリ勢は、トラブルと自滅により大きく後退した。

前戦オーストラリアから2週間後の開催となった中東でのグランプリ。舞台は4本のロングストレートを持つエンジン全開率65%のバーレーン・インターナショナル・サーキット。決勝は日本時間31日(日)24時10分にブラックアウトを迎え、気温26度、路面29度のドライコンディションでスタートした。

メインストレートには横殴りの強烈な突風が吹き荒れ、パドック裏側のヤシの木の枝は音を立てて騒ぎ立てた。

伊タイヤメーカーのピレリは、C1からC3までの最も硬めの保守的な3種類のコンパウンドを投入。レースでは最低2種類のコンパウンドを使用する義務があり、多くのチームはミディアムを第二スティントに投入した。スタートでは20番手のウィリアムズ、ロバート・クビサのみがミディアムを選択。他の19台は全てソフトでグリッドについた。

前日に開催された予選では、ルクレールがベッテルを抑えてキャリア初ポールを獲得。2列目にはメルセデスの2台が並んだ。8番手を獲得したハースのロマン・グロージャンは、予選中にマクラーレンのランド・ノリスの走行を妨害したとして3グリッド降格ペナルティを受けた。

スタートでは、最高の蹴り出しを決めた2番グリッドのベッテルが、ホームストレートでポールのルクレールをオーバーテイク。ラップリーダーへと躍り出た。その後ルクレールは、ターン6でボッタスにも先行を許し3番手に後退したが、2ラップ目の1コーナーでブレーキングを仕掛けて一つポジションを奪取。5ラップ目にはトップの座を取り返した。

レーシングポイントのランス・ストロールとハースのグロージャンはオープニングラップで接触。想定外のピットインを強いられる厳しい形でのスタートに。この事故の影響で、グロージャンは17周目にリタイヤを喫したが、ストロールは14位でフィニッシュした。

4周目、6番手を走行していたマクラーレンのカルロス・サインツが、フェルスタッペンにオーバーテイクを仕掛けてサイド・バイ・サイド。その際に軽く接触がありフロントウィングを破損。最後尾に下がった。

一件は審議の対象となったものの、お咎めなしの裁定が下った。フェルスタッペンの方も接触の影響でスローパンクチャーに見舞われ、12周目という早い段階でのピットインを強いられた。ミディアムタイヤへと履き替えたフェルスタッペンは、9番手でコースに復帰した。

フェルスタッペンの不運は終わらず、33周目の2度目のピットインの際には、左フロントタイヤの交換に手間取り4.7秒ものタイムロス。新品ミディアムタイヤに履き替えて7番手でコースに復帰した。これをきっかけとして、我慢比べをしていた上位勢が相次いでピットイン。それぞれフレッシュなコンパウンドに履き替えた。

38周目にはハミルトンとベッテルの壮絶な接近戦が勃発。DRSゾーンでオーバーテイクを許した直後にベッテルが単独スピン。その影響か、コースに復帰した直後にフロントウィングが脱落するアクシデントが発生し、予定外のピットインを強いられた。この結果、ベッテルは2番手から9番手へと大きく後退した。

レース残り10周というところで、終始レースを先導し圧倒的なギャップを築いていたルクレールのICE=内燃エンジンに燃焼異常トラブルが発生。フェイル・セーフに入った事でパワーを喪失した。これによって1周あたり5秒近くもタイムがダウン。為す術もなく残り8周でハミルトンにトップを許し、ラスト4周でボッタスにもパスされてしまった。

ルクレールのトラブルを好機と見た4番手フェルスタッペンも猛追を開始していたが、残り3周でトップ10圏内を走行していたルノーの2台が突然コース上で同時にストップ。パワーユニットのトラブルであった。セーフティカーが出動してそのままチェッカーフラッグとなっため、ルクレールはフェルスタッペンに追い抜かれることなく表彰台をキープ。命拾いをした。

順位とタイム

Pos No Driver Team Laps Time PTS
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 57 1:34:21.295 25
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 57 +2.980 18
3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 57 +6.131 16
4 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 57 +6.408 12
5 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 57 +36.068 10
6 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 57 +45.754 8
7 7 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 57 +47.470 6
8 10 ピエール・ガスリー レッドブル・ホンダ 57 +58.094 4
9 23 アレックス・アルボン トロロッソ・ホンダ 57 +62.697 2
10 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント・BWT-メルセデス 57 +63.696 1
11 99 アントニオ・ジョヴィナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 57 +64.599 0
12 26 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 56 +1 lap 0
13 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 56 +1 lap 0
14 18 ランス・ストロール レーシングポイント・BWT-メルセデス 56 +1 lap 0
15 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 56 +1 lap 0
16 88 ロバート・クビサ ウィリアムズ・メルセデス 55 +2 laps 0
17 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 53 DNF 0
18 3 ダニエル・リカルド ルノー 53 DNF 0
19 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 53 DNF 0
NC 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 16 DNF 0

コンディション

天気
曇り
気温
26℃
路面温度
29℃

レース概要

グランプリ名
F1バーレーンGP
レース種別
決勝
レース開始日時

サーキット

名称
バーレーン・インターナショナル・サーキット
設立
2004年
全長
5412m
コーナー数
15
周回方向
時計回り

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