2019年F1オーストリアGPで逆転優勝を果たしたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダ初優勝!フェルスタッペンが圧巻の逆転劇 / F1オーストリアGP《決勝》結果とダイジェスト

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2019シーズン初のダブルヘッダー、FIA F1世界選手権 第9戦オーストリアGP決勝レースが6月30日にレッドブル・リンクで行われ、2番グリッドから逆転を目指したレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが後続を3秒引き離して優勝。去年のF1メキシコGP以来となる通算6勝目を飾った。

ホンダ、13年ぶりの勝利

2015年よりF1に復帰したホンダF1にとっては、2006年の第13戦ハンガリーグランプリでジェンソン・バトンが優勝して以来の優勝。実に13年ぶりの栄誉となった。今季より誕生した「レッドブル・ホンダ」としては初の勝利。通算では73度目のグランプリ制覇となった。

ポディウムセレモニーには、ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが登壇。フェルスタッペンとのシャンパンファイトを楽しんだ。フェルスタッペンは表彰台の上で、レーシングスーツに縫い付けられたホンダのロゴを誇らしげに強調した。

2019年F1オーストリアGPの表彰台に上がりシャンパンファイトに興じるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクター
© Getty Images / Red Bull Content Pool、シャンパンファイトを楽しむフェルスタッペンと田辺豊治TD

F1オーストリアGPの表彰台で、レーシングスーツのホンダのロゴを誇らしく指差すレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン
© Getty Images / Red Bull Content Pool

2位はスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール、3位表彰台にはメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが滑り込んだ。その他のホンダエンジン勢は、レッドブルのピエール・ガスリーが7位入賞。トロロッソ勢は共にポイント圏外でフィニッシュし、アレックス・アルボンが15位、ダニール・クビアトが17位という結果に終わった。

7番手からの驚異の挽回、フェルスタッペン劇場

前戦フランスGPの翌週に開催された第9戦の舞台は、カレンダーの中で最も1周のタイムが短いレッドブル・リンク。決勝は、日本時間30日(日)22時10分にブラックアウトを迎え、1周4326mのコースを70周する事で争われた。日曜の現地シュピールベルクも強い日差しと晴天に恵まれ、チャンピオンシップポイントを争う決勝のフォーメーションラップは気温33.5℃、路面51.5℃のドライコンディションで開始された。

逆転母国勝利への道のりは平坦ではなかった。フロントロウ2番手からスタートしたフェルスタッペンは、蹴り出しで大きく出遅れ、ターン1までの300m強の僅かな距離だけでポジションを一気に5つ落とし7番手まで後退。開始早々に劣勢に追い込まれた。

ホンダの名が刻まれたエンジンを背後に積み、フェルスタッペンは7周目にランド・ノリス(Mclaren)を、9周目にキミ・ライコネン(Alfa Romeo)を交わして5番手に浮上。諦めることなく反撃の狼煙を上げた。

レース中盤の30周目、前方を走行していたルイス・ハミルトン(Mercedes)がフロントウイングを破損してダウンフォースを失ったためピットイン。ウィングを交換したために通常よりも長い11秒の停止時間を経て、セバスチャン・ベッテル(Ferrari)の後方5番手でコースに復帰した。

ライバルがピットレーン上でタイムを失ったのを確認したレッドブル陣営は、その翌周にフェルスタッペンにピットインを指示。ハミルトンの前、4番手でコースへと送り出し、見事オーバーカット戦略を成功させた。

レッドブル・リンクのコース上でバトルするフェラーリのセバスチャン・ベッテルとレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、F1オーストリアGP決勝レースにて
© Getty Images / Red Bull Content Pool、ベッテルとの接近戦を演じるフェルスタッペン

ハードタイヤを履いてファステストラップを連発していたフェルスタッペンは、残り20周のところで下り坂の先のターン4でベッテルとの攻防を制し、ポディウム圏内の3番手にまで上り詰めた。勢いは衰えることなく、その6周後にはターン3でボッタスを鮮やかにオーバーテイク。グリッドポジションの2番手を取り戻して、5秒前を走行するルクレールに照準を合わせた。

チームからの指示で強力なエンジンマップ「モード11」へと切り替えたフェルスタッペンは、周回遅れのマシンを巧みに交わしながら猛追を開始。66周目にルクレールのDRS圏内に入ると、残り3周というところでターン3のイン側から突き刺し、ルクレールからラップリーダーの座を奪い取った。まさに一人舞台であった。

この際、両者は軽くタイヤ同士が接触。フェルスタッペンはルクレールを3秒引き離してトップチェッカーを受けたが、一件は審議の対象となり、現地午後6時、日本時間1日(月)午前1時より審議が行われた。その結果、レーススチュワードは両者に過失はないと判断。一件を不問とした事でフェルスタッペンの優勝が確定した。

フェルスタッペンはレース後、ルクレールに対するドライビングについて質問され「あの動きが罰則の対象となるならば、家で観戦していた方がマシ」と述べ、F1に参戦する意味がないと述べていた。

順位とタイム

Pos No Driver Team Laps Time PTS
1 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 71 1:22:01.822 26
2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 71 +2.724s 18
3 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 71 +18.960s 15
4 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 71 +19.610s 12
5 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 71 +22.805s 10
6 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 70 +1 lap 8
7 10 ピエール・ガスリー レッドブル・ホンダ 70 +1 lap 6
8 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 70 +1 lap 4
9 7 キミ・ライコネン アルファロメオ 70 +1 lap 2
10 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 70 +1 lap 1
11 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント 70 +1 lap 0
12 3 ダニエル・リカルド ルノー 70 +1 lap 0
13 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 70 +1 lap 0
14 18 ランス・ストロール レーシングポイント 70 +1 lap 0
15 23 アレックス・アルボン トロロッソ・ホンダ 70 +1 lap 0
16 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 70 +1 lap 0
17 26 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 70 +1 lap 0
18 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 69 +2 laps 0
19 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 69 +2 laps 0
20 88 ロバート・クビサ ウィリアムズ・メルセデス 68 +3 laps 0

コンディション

天気
晴れ
気温
33.5℃
路面温度
51.5℃
周回数
70

レース概要

グランプリ名
F1オーストリアGP
レース種別
決勝
レース開始日時

サーキット

名称
レッドブル・リンク
設立
1969年
全長
4326m
コーナー数
10
周回方向
時計回り

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