タイヤスモークを挙げてピットレーンにラバーを載せるレッドブル・ホンダのピエール・ガスリー、F1オーストリアGPフリー走行にてcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

2度の赤旗クラッシュ…レッドブルとメルセデスが大破 / F1オーストリアGP《FP2》結果とダイジェスト

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グランプリ初日を迎えたレッドブル・リンク。現地6月28日に開催された2019年F1第9戦オーストリアGP金曜2回目のフリー走行では、レッドブル・ホンダとメルセデスの2台が立て続けに激しくクラッシュ。2度の赤旗中断となる荒れたセッションとなった。

午前のFP1に引き続き、午後の現地シュピールベルクも晴天に恵まれ、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温30.5℃、路面51.9℃、湿度21.7%のコンディションでスタートするも、トラック上に吹き付ける風は午前よりも強く、足元をすくわれるマシンが多発した。

まずは残り1時間を切ったタイミングで、マックス・フェルスタッペンが最終コーナーでクラッシュ。リアを滑らせ高速のまま外側のタイヤウォールに激突した。ウイングやサスペンションは無残な姿に変貌し、リア周りを中心にマシンは大きく破損。幸いにもフェルスタッペンは自力でコックピットから降り、大きな怪我はなかった。

他車が軒並み40周近くを走り込んだ中、フェルスタッペンは走行わずか13周の9番手に終わり、レッドブル・ホンダは計画されていたプログラムを消化する事ができず、予選・決勝に向けてハンデを抱える事となった。

ギアボックスの破損も懸念されたが、積んでいたのは金曜フリー走行専用品。交換したとしても5グリッド降格の心配はない。セッションを振り返ったフェルスタッペンは「風に煽られた」ためにグリップを失ったと説明した。

5分強の中断を経てセッションが再開されるも、その直後に今度はバルテリ・ボッタスがターン5で挙動を乱してクラッシュ。グラベルを通り抜けてアウト側のウォールに真正面から激突した。ウイングやノーズ、サスペンションは無残に壊れ、セッションは再びレッドフラッグとなった。

「大丈夫だよ」とボッタス。「ターン5でリアエンドのグリップを失ったんだ。完全に予想外だった。体制を立て直そうとしてけど少し遅すぎた。今日の午後は午前より風が強く、ミスによる代償が大きかった」

これで終わりかと思いきや、2度目のグリーンフラッグ直後に今度はベッテルがフェルスタッペンと同じく最終コーナーでスピン。ランオフエリアとグラベルを乗り越えてバリアへと向かったが、4メートル手前のところで接触を免れ事なきを得た。

3強チームにアクシデントが襲いかかり、2度の中断発生によって走行時間が大きく失われた結果、各車、スケジュール変更を余儀なくされたため、タイムシートの持つ意味合いが薄まった。

トップタイムはスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール。1分5秒086を刻んだが、午前のFP1でルイス・ハミルトンが刻んだ最速にはコンマ3秒及ばなかった。

2番手はクラッシュを喫したバルテリ・ボッタス。事故の前に計測した自己ベストは、ルクレールにはコンマ3秒届かなかった。3番手はトップからコンマ4秒遅れでピエール・ガスリー、4番手にはハミルトンが続く結果となった。

ホンダエンジン勢はアレックス・アルボンが13番手、ダニール・クビアトが15番手と、FP1に続いてトップ10圏外でクルマを降りた。ミッドフィールド最速は、マクラーレンのカルロス・サインツ。エンジン交換によるグリッド降格が悔やまれる。

F1オーストリアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間29日(土)19時から、公式予選は同22時からレッドブル・リンクで開催される。

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