2018年仕様のホンダ製F1パワーユニットRA618H
Courtesy Of Honda

2019年 F1第9戦オーストリアGP:パワーユニット投入状況 / 2台がグリッド降格ペナルティー

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FIA国際自動車連盟の正式発表を元に、2019シーズンF1第9戦オーストリアGP初日FP1開始時点における各ドライバー毎のパワーユニット使用状況を以下にまとめる。レッドブル・リンクでは全3台のマシンが新しいコンポーネントを卸した。

前戦フランスGPで、ホンダエンジン勢として唯一スペック3の投入を見送ったトロロッソのアレックス・アルボンが1戦遅れで新型を投入。今季4基目となるICE、ターボチャージャー、MGU-H及び、3基目のMGU-Kの封を切った。レギュレーションで許可された上限数に到達したため、決勝ではグリッド降格ペナルティを受け、最後尾からスタートする。

マクラーレンはカルロス・サインツのマシンにアップグレード版「スペックB」エンジンを投入。6つ全てのコンポーネントを交換した。アルボンと同じく規約上限数に達したため、最後方からレースをスタートする。同じルノーエンジンを搭載するニコ・ヒュルケンベルグは旧型のままでFP1を走行したが、土曜以降に載せ替える可能性がある。

メルセデス勢は、バルテリ・ボッタスのマシンに今季2基目となるMGU-Kを投入。この件とは別に、FP1に向けてオイル漏れが発見されたため、ICEを旧型にロールバックしてセッションに臨んだ。

1.6リッターV6ハイブリッド・ターボ導入6年目の今年は、ICE(内燃機関)、TC(ターボチャージャー)MGU-Hが年間3基、ES(バッテリー)、CE(コントロールエレクトロニクス)MGU-Kが年間2基までに制限され、これを越える交換を実施した場合はグリッド降格ペナルティが科せられる。

F1オーストリアGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
Mercedes ルイス・ハミルトン 2 2 2 1 1 1
Mercedes バルテリ・ボッタス 2 2 2 2 1 1
Ferrari セバスチャン・ベッテル 2 2 2 1 1 2
Ferrari シャルル・ルクレール 2 2 2 1 1 2
RBR Honda マックス・フェルスタッペン 3 3 3 2 2 2
RBR Honda ピエール・ガスリー 3 3 3 2 2 2
Renault ダニエル・リカルド 3 3 3 2 2 2
Renault ニコ・ヒュルケンベルグ 4 4 4 3 2 3
Haas Ferrari ロマン・グロージャン 2 2 2 1 2 2
Haas Ferrari ケビン・マグヌッセン 2 2 2 1 2 3
McLaren Renault カルロス・サインツ 4 4 4 3 3 3
McLaren Renault ランド・ノリス 2 2 2 2 2 2
Racing Point Mercedes セルジオ・ペレス 2 2 2 1 1 1
Racing Point Mercedes ランス・ストロール 3 3 3 2 1 1
Alfa Romeo Ferrari キミ・ライコネン 2 2 2 1 2 2
Alfa Romeo Ferrari アントニオ・ジョビナッツィ 2 2 2 1 2 3
Toro Rosso Honda ダニール・クビアト 4 4 4 3 3 3
Toro Rosso Honda アレックス・アルボン 4 3 3 3 2 2
Williams Mercedes ジョージ・ラッセル 2 2 2 1 3 3
Williams Mercedes ロバート・クビサ 2 2 2 1 1 1

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