
メキーズ、角田裕毅のQ1敗退を受け問題点を指摘「マックスにかなり接近していた」
2025年F1第14戦ハンガリーGP予選でQ1敗退を喫した角田裕毅について、レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキーズは、マックス・フェルスタッペンに肉薄する走りを見せたことに触れ、その原因は角田本人ではなく、「クルマの競争力不足」にあると示唆した。
角田は予選16番手に終わったものの、最初のアタックでフェルスタッペンに0.188秒差と迫り、2回目ではさらに差を詰めて0.163秒差とした。Q2進出までのギャップはわずか0.024秒。決して悲観すべきものではなかった。
メキーズは、「実際のところ、ユーキは2回のラップでともにマックスにかなり接近していた。単純にクルマのパフォーマンス不足だった」と語り、ドライバー個人の努力では補えないレベルの性能不足が、今回の結果に直結したとの認識を示した。
「ユーキとマックス、両方のクルマでいろいろ試したものの、率直に言って、ドライバーたちが望むようなマシンを用意することができなかった」
「これまでのところ、今週末は理想的とは言い難く、予選も含めて、クルマを適切な作動ウインドウに持ち込むのに苦戦している。問題は一貫してグリップ不足だ。これは金曜のフリー走行から続いている」
「原因を突き止められたか? ノーだ。ただ、今は膨大なデータが集まっている。それが問題解決の手助けになるはずだ。改善するには、今日のような日を建設的に活かさなければならない。最終的に、より良くなるために。厳しい状況だが、こういう時こそ学べることがある」
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ガレージ内を歩く角田裕毅(レッドブル)、2025年8月2日(土) F1ハンガリーGP予選(ハンガロリンク)
フェルスタッペンは辛うじてQ3進出を果たしたものの、ポールポジションを獲得したシャルル・ルクレール(フェラーリ)からは0.356秒遅れ、ザウバーのルーキー、ガブリエル・ボルトレートにも先行を許して8番手に沈んだ。
メキーズは「チームとして苦戦する中、マックスがQ3に進出したのは見事だった。彼の順位は、今週末の我々の実力を如実に表していると思う」と評価しつつも、「パフォーマンスを引き出すには、まだやるべきことが山ほどある」と語気を強めた。
「明日のコンディションがどう転ぶかは分からない。気温が上がる可能性だってある。それでも我々はとにかく、できることをやるつもりだ」
2025年F1ハンガリーGP予選では、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が衝撃的な今季初ポールポジションを獲得。週末を通して他を圧倒していたマクラーレン勢は、オスカー・ピアストリが2番手、ランド・ノリスが3番手に甘んじた。
決勝レースは日本時間8月3日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4,381mのハンガロリンクを70周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。