予選3番手を獲得しファンの声援に手を上げて応えるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、F1オーストリアGP予選後
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フェルスタッペン、ホンダに13年ぶりの最前列「最高、思わずニヤけてしまった!」F1オーストリアGP《予選》

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レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、F1第9戦オーストリアGP公式予選でメルセデスの1台を交わし3番手タイムをマーク。2番手につけたメルセデスのルイス・ハミルトンに3グリッド降格が科せられるため、フロントロウから決勝に臨む。

タイムボード3番手にフェルスタッペンの名が掲示された瞬間、オレンジ色の服に身を包んだフェルスタッペン応援団の地鳴りのような叫びがシュピールベルクにこだました。予選を振り返ったフェルスタッペンは「3番手は最高の結果。クルマの中で思わずニヤけてしまった」「エンジンパワーを引き出すためにホンダと続けてきたハードワークが報われた」と笑顔を見せた。

ホンダF1にとっては、2006年の第4戦サンマリノグランプリで、ポールポジションのミハエル・シューマッハと並んで2番グリッドからスタートしたジェンソン・バトン以来となる13年ぶりの最前列。フェルスタッペンにとっては2年連続、ホンダF1にとっては復帰後初優勝への期待が高まる。

フェルスタッペンは予選Q2をミディアムタイヤで通過したが、ポールのシャルル・ルクレールはデグラデーションの大きいソフト。一歩アドバンテージがあるように思われるが、前戦フランスとは異なり今週末はグレイニングも出ておらず、コンディションによってはソフトでも十分にレースを戦える可能性がある。

レースペースに関してはレッドブル・ホンダよりもフェラーリが一枚上手。レッドブル・リンクでのSF90は、レッドブルRB15よりも1周あたりコンマ7秒ほど速いペースを示しており、逆転するのは簡単ではない。フェルスタッペン自身も、全力を投じると約束する一方で「優勝をかけて戦うにはまだ長い道のりを踏まなきゃならない」と語り、楽観視はしていない。

フェルスタッペンは昨年のオーストリアで4番グリッドから勝利をもぎ取った。再現なるか。注目したい。

フェルスタッペン:F1オーストリアGP予選

マックス・フェルスタッペン予選: 3位, FP3: 5位

予選には本当に満足してる。今週末はずっと、クルマに高い競争力がある事を実感してたし、少しでも多くエンジンパワーを引き出すために、ホンダと協力しながら非常に良い形で作業に取り組んできたんだ。3番手は最高の結果だよ。フィニッシュラインを駆け抜けた時に、思わずニヤけてしまった位さ。

今日は持てる全ての力を出し切ったし、コーナーでの速さは特に印象的だった。ポールタイムに近づけたのも大きな前進だよ。マシンを止めてエンジンを切った瞬間にファンの声援が聞こえてきた。オランダとオーストリアのRed Bullファンの皆のサポートが大きな力になっている。

(FP2のクラッシュのために)あまりロングランはこなせてないけど、僕らは大抵予選よりもレースの方が少しばかり良いから特に心配はしてない。優勝をかけて戦うにはまだ長い道のりを踏まなきゃならないけど、チームとしてすごく良いスタートが切れたし、明日は全力を出し切るつもりだ。


2019年F1第9戦オーストリアグランプリ決勝レースは、日本時間30日(日)22時10分から行われ、1周4381mのレッドブル・リンクを70周する事で勝敗を決する。

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