クラッシュを経て横転したジョージ・ラッセル(メルセデス)、2024年3月24日F1オーストラリアGP
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ブレーキテスト疑惑、アロンソ召喚「100メートル手前で減速した」と横転ラッセル…非難は避けるも「興味深い」

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F1オーストラリアGPのスチュワードは24日(日)の決勝レースを経て、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)とジョージ・ラッセル(メルセデス)を召喚した。

6位フィニッシュを目指すラッセルは、アロンソを追撃する最中にダウンフォースを失い、最終周を2周後に控えたターン6でクラッシュを喫した。

失意のリタイヤを経てラッセルは「僕の見立てでは、自らコースオフしたという点で僕の責任だ」と振り返った。

「コーナーの100メートル手前でフェルナンドから0.5秒遅れていたんだけど、その後、彼との差が突然ものすごい速さで詰まってね。眼の前に彼のギアボックスが現れたんだ。彼が問題を抱えていたかどうかはわからない」

両者は接触したわけではないが、スチュワードは「ターン6/7で発生したインシデント」を理由に両ドライバーを召喚した。

「彼はスチュワードの所に行っているけど、この手の状況では少し奇妙な話だ。今はこれ以上、何も言うことはない。兎に角、あのような形でレースが終わってしまい残念だ」とラッセルは続ける。

「彼がコーナーの100メートル手前で急ブレーキをかけ、再びスロットルを戻して普通にコーナーを立ち上がったのは明らかだ。データ上で確認したからね」

アロンソがブレーキテストをしたと思うか?との質問に対しては「更なる状況が明らかになるまで彼を非難するつもりはない」と返したが、「彼がスチュワードに召喚されたのは興味深い」と付け加えた。

メルセデス陣営がブレーキテストを仄めかした事について質問されたアロンソは、クルマに問題を抱えていて後方にはあまり注意を払っていなかったと説明した。

「ラスト15周くらいはバッテリーやデプロイメントに問題があって、レース終盤は少し苦戦していたんだ。後ろのクルマに集中することはできなかった」

「でも彼が無事で良かった。クルマを見て本当に心配していたんだ」


2024年F1第3戦オーストラリアGPの決勝は、2番グリッドからスタートしたカルロス・サインツ(フェラーリ)が通算3勝目を上げ、2位にシャルル・ルクレールが続いた事でスクーデリア・フェラーリが1-2フィニッシュを飾った。

鈴鹿サーキットを舞台とする次戦日本GPは4月5日のフリー走行1で幕を開ける。

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