セルゲイ・シロトキンとランス・ストロール
Courtesy Of williamsf1

ウィリアムズF1、セルゲイ・シロトキン起用を正式発表。ロバート・クビサは脱落

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2018年1月16日、ウィリアムズ・マルティニ・レーシングは、引退したフェリペ・マッサの後任として、セルゲイ・シロトキンをレギュラードライバーとして起用する事を正式発表した。シロトキンはランス・ストロールのチームメイトとして、3月25日の開幕オーストラリアGPでF1デビューを果たす事になる。期待されていたロバート・クビサのF1復帰は幻となったが、リザーブドライバーへの就任が合わせて発表された。

22歳のロシア人ドライバーは、昨シーズン終了後に行われたアブダビ・タイヤテストで印象的なタイムを刻み首脳陣にアピール。ウラジミール・プーチン露大統領との関係も指摘されているSMPグループの多額の資金を背景に、クビサやポール・ディ・レスタら候補者を退けシートを獲得した。

SMPレーシングプログラムの一員として、2015年のGP2に参戦し139ポイントを獲得、チャンピオンシップ3位に輝いた。2016年にはルノー・スポールF1のテストドライバーを務めながら、GP2シリーズで年間2位を手にした。昨年は、ルノーF1からフリープラクティスで4回出走、バーレーンテストにも参加しF1での貴重な経験を積んだ。

「ウィリアムズのような著名なチームの一員になれる事を本当に嬉しく、また誇りに思っています」シロトキンは喜びの声を発表した。「ここにたどり着くまでの道のりは本当に長いものでした。心の底から幸せに思いますし、関係するすべての人に感謝しています。彼らの支援無くして僕の夢が実現することはなかったでしょう」

チーフ・テクニカル・オフィサーのパディ・ロウは、シロトキン起用の判断は、妥当な選定プロセスを経てなされたものだと強調した。「我々は、厳格かつ徹底的なドライバー評価プロセスを実施してきました。セルゲイのドライビングスキル、才能、技術的フィードバック、職業倫理観といった点に感銘を受けました。今シーズンのランスのパートナーとしてチームに加わってくれる事を嬉しく思います」

チーム副代表のクレア・ウィリアムズは、シロトキン起用はウィリアムズのドライバー哲学に適合するものだとし、ストロールとの若きドライバーラインナップに期待感を示した。

「広範囲なドライバー評価プロセスを経て、2018年のラインナップが確定できた事を嬉しく思います。我々は、全ての選択肢を評価すべく時間を割いてきました。ランスとセルゲイのコンビは、チームに最高の結果をもたらしてくれると信じています」

「ウィリアムズには若い才能を発掘し成長を助ける哲学があります。セルゲイはその精神に適合しています。印象的なデビューシーズンを過ごし一年間の経験を得たランスは、シーズン最初から全力で戦えるだけの準備が整っているといえます。優秀なドライバーラインナップによって、素晴らしい結果が残せるとものと確信しています」