トト・ウォルフ
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メルセデスAMG代表「フェルナンド・アロンソを獲得したいと思う理由がない」

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メルセデスAMG・ペトロナスF1のチーム代表を務めるトト・ウォルフは、フェルナンド・アロンソを同チームに招き入れたいと思う理由がないと主張、アロンソ獲得の可能性を一蹴した。アロンソがメルセデスとフェラーリへの移籍を希望している事はパドック内では周知の事実とされるが、当のメルセデス側はこれを否定した。

オーストリアGP公式記者会見の場で、フェルナンド・アロンソを獲得してはどうかとの記者からの質問に対し、人事権を有すると目されるウォルフは次のように述べ、アロンソをチームに引き入れる動機がない事を強調した。2度のF1王者であるアロンソは、戦闘力に劣るマクラーレン・ホンダで不甲斐ないシーズンを過ごしている。

「彼がF1で重要な人物であることは疑いありませんし、ホンダとマクラーレンは彼を評価していますよね。現時点で我々は自分たちのチームのドライバーラインナップに非常に満足しています。あなた(記者)が求めている答えでないのは承知していますが、安定性とドライバー間のダイナミクスは重要な要素ですし、我々には(現在のドライバラインナップに関して)不満を言う理由がありません」

この会見に先立って行われたドライバー会見では、メルセデスのレースドライバーであるルイス・ハミルトンにも同様の質問が投げかけられていた。ハミルトンは「今のチームメイトにすごい滿足してるんだ」と返し、バルテリ・ボッタスとのコンビが上手くいっていると主張、ウォルフと同じくアロンソのメルセデスへの移籍話に終止符を打っていた

自身3度目のF1ワールドチャンピオン獲得が最優先事項だと公言するアロンソは、秋口までにマクラーレン・ホンダでの優勝の可能性が見いだせない場合、同チームを離脱する意向を明らかにしている。

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