昨年の悪夢再び?レッドブルチームの戦略に不満を示すダニエル・リカルド / 2017年F1モナコGP予選後コメント
第6戦F1モナコGPの予選で、ポールタイムからコンマ3秒落ちの4番手と5番手につけたレッドブル・レーシング。マックス・フェルスタッペンは一定の満足感を示す一方、ダニエル・リカルドはチームの戦略に落ち度があったと主張する。
リカルドが不満を漏らしているのは、予選Q3でのコースインのタイミングについてだ。チーム代表のクリスチャン・ホーナーによれば、チームはリカルドと相談の上、予選Q3では1回のみアタックする事を選んだと言う。タイム計測のためにコースインしたリカルドの目の前にはライバルチームのマシンが走行しており、その背後には誰もいない状態であった。前を塞がれる形になったリカルドは、アウトラップでタイヤを温めきれないままにアタックラップに突入する事になった。
リカルドは昨年のモナコGPで自身初のポールポジションから決勝をスタートし、勝利をほぼ手中に収める状況でレースをリードしていた。ところが、チームからの指示でピットインした所、交換用のタイヤが用意されておらずタイムロス、この間にルイス・ハミルトンに追い抜かされてしまい初優勝を逃した経緯がある。モナコとレッドブルとダニエル・リカルド、この3者の愛称が悪いのは何かの悪戯なのだろうか。
レッドブルF1:モナコGP予選を終えて
ダニエル・リカルド予選: 5位, FP3: 6位
「もっと上手くやれたはずだから、今日の結果はストレスが溜まるね。予選Q3では1回だけアタックしたよ。タイヤに熱を入れるために、アウトラップでもっとハードにプッシュしなくちゃならなかったんだけど、上手くいかなかったんだ。ここではウルトラソフトタイヤがあまり柔らかくなくてさ。コースインしたら前にマシンが走っててさ、なんでもう少しコースに出るのを待たなかったのか理解できないよ。それさえ出来てればアウトラップでタイヤを温められたのに。結局熱の入ってない状態でアタックする羽目になっちゃったんだ。モナコの予選を上手くやるには問題だよ」
マックス・フェルスタッペン予選: 4位, FP3: 4位
「フロントのグリップに少し手こずっちゃったから”ここ”って時にタイヤを使えなかったけど、予選Q3のタイムラップは妥当だったんじゃないかな。最終的には先頭集団にそんなに離されなかったしね。限界ギリギリまで攻めたラップだったよ。フェラーリは今週末ずっと調子良いから、僕らの間にボッタスが入って来ちゃったのはちょっと残念だね。良い戦略を以て良いスタートが出来れば混戦に持ち込めるよ」
「モナコは独特なところだから、レース展開を予想するのは難しいんだ。セーフティーカーが出てレースが中段する可能性だってあるし。正しいタイミングでピットする事とタイヤの状態の管理が大事になると思う。レースの間は感覚を研ぎすませておかないとね。表彰台に手が届く位置にいるから、レースに集中してゴールを目指すよ!」
2017年第6戦F1モナコGP2日目の詳細については、FP3結果とダイジェストと、予選結果とダイジェストをそれぞれ参照されたい。