2025年F1第10戦カナダGPのフリー走行3回目（FP3）が現地時間6月14日に行われ、ランド・ノリス（マクラーレン）がトップタイムを記録した。一方で、チームメイトのオスカー・ピアストリは“チャンピオンズ・ウォール”に接触。このセッションで唯一の赤旗の原因となった。

フェラーリ勢も上位争いに加わり、シャルル・ルクレールがノリスに0.078秒差の2番手、ルイス・ハミルトンも0.251秒差の4番手につけた。両者の間には、初日を最速で終えたジョージ・ラッセル（メルセデス）が割って入った。

FP3では全ドライバーがソフトタイヤ（C6）でベストタイムを記録したが、予選では、やや硬めのミディアムタイヤ（C5）を選択するドライバーも出てきそうだ。

ピアストリ、壁に接触――赤旗の原因に

選手権リーダーのピアストリは、セッション開始から約20分後に最終シケインの出口で“チャンピオンズ・ウォール”に接触。右リアを損傷した。直後にはニコ・ヒュルケンベルグ（ザウバー）も同地点でスピンを喫し、リアウイングを軽く接触。これに伴い赤旗が提示された。

マクラーレンは迅速にマシンを修復し、ピアストリはセッション終盤にコースへ復帰。最終的にはノリスから0.720秒遅れの8番手でセッションを終えた。カルロス・サインツ（ウィリアムズ）はピアストリと同タイムを刻んで9番手。そのチームメイト、アレックス・アルボンが10番手に入った。

角田、トラブルにより最下位に沈む

チームメイトのマックス・フェルスタッペンが5番手を記録した一方、角田裕毅（レッドブル）はトップから1.774秒遅れの最下位に終わった。

セッションを通してガレージでの作業に多くの時間を費やすかたちとなり、走行はわずか14周にとどまった。原因はフロントブレーキ周辺の信頼性トラブルと見られる。残り5分を切ってようやくコースへ復帰するも、20番手に終わった。

さらに角田は、ガブリエル・ボルトレート（ザウバー）とともに、赤旗提示中に他車を追い越した疑いにより、セッション後にスチュワードに召喚された。

全3ラウンド、計1時間が予定されるF1カナダGPの公式予選は、日本時間6月14日(土)29時からジル・ビルヌーブ・サーキットにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2025年F1第10戦カナダGPフリー走行3（FP3）リザルト

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