
犯人を突き止めた―ボルトレートの”奪還劇”、カナダGP前に思いもよらぬトラブルに遭遇
スペインGPとカナダGPの間に設けられた2週間の休暇は、多くのF1ドライバーにとって心身をリフレッシュする貴重な時間となったが、ルーキーのガブリエル・ボルトレート(ザウバー)にとっては、まさに悪夢のような期間となった。
チームの本拠地があるスイス・ヒンウィルを訪れたボルトレートは、チューリッヒで夕食を終えた後、思いもよらぬトラブルに遭遇。駐車中の車が車上荒らしに遭い、バックパックを盗まれてしまったという。
独専門メディア『SpeedWeek』によれば、ボルトレートは「スイスで夕食をとりに出かけたら、車をこじ開けられてバックパックを盗まれてしまったんだ」と明かした。
盗まれたバッグの中には、F1ドライバーにとって欠かすことのできないパスポートやノートパソコン、さらにはトレーニングギア一式が含まれていた。直後に控えていたカナダGPへの渡航にも支障をきたしかねない、深刻な被害だった。
最終的に犯人は逮捕されたようで、幸運にもボルトレートは一部の盗難品を取り戻すことに成功。2冊目のパスポートを使ってカナダに渡航したようだが、その後、盗まれたパスポートも手元に戻ってきたという。
「本当にカオスだったけど、なんとか犯人を突き止めて、最終的にはうまくいった。パスポートも戻ってきたし、すべてではないけど、いくつかの物は取り戻せたよ」とボルトレートは語っている。
スイスは治安が比較的良好とされているが、それでも毎年、多くの日本人観光客が窃盗などの犯罪被害に遭っている。とりわけ、チューリッヒ、ルツェルン、バーゼル、ジュネーブ、ベルンといった都市部では注意が必要とされる。