
2025年F1カナダGP《初日》ハイライト動画:メルセデス復調の予感もロングラン優位のマクラーレン
前戦スペインGPから2週間のインターバルを経て迎えた2025年FIA F1世界選手権第10戦カナダGPの金曜プラクティスは、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がトップタイムを記録して初日を締めくくった。
2番手にはランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にはラッセルのチームメイトであるアンドレア・キミ・アントネッリが入り、メルセデスが1-3番手を独占。メルセデス復調の兆しを印象づける一日となった。
一方で、マクラーレン勢も着実な手応えを得ており、特にノリスはロングランで安定したペースを披露。実戦を見据えた仕上がりの良さを感じさせた。
角田裕毅(レッドブル)はFP1で11番手につけたが、FP2では15番手に後退。マシンの挙動に対するフィーリングには一定の手応えを示したものの、ロングランには課題も残った。
フリー走行1:ハイライト動画
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がウイリアムズ勢を抑えて最速タイムを記録した。
開始15分、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がターン3進入でロックアップし、芝生に飛び出してバリアにクラッシュ。ターン4でマシンが停止し、約8分間の赤旗中断となった。「ごめん、僕のミスだ。そのまま真っすぐに逃げるべきだった。大丈夫だと思ったけど、壁に当たってしまった」とチームに謝罪の言葉を伝えた。
ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは通常は使用されない公道コースのため、路面は極めて滑りやすく、多くのドライバーがスピンやオフコースに苦しんだ。
フリー走行2:ハイライト動画
母国グランプリに臨むランス・ストロール(アストンマーチン)は、序盤のターン7出口で壁に接触。左フロントタイヤが外れかける重大なダメージを負い、ヘアピンで停止するよう指示を受けてセッションを終えた。
また、FP1でクラッシュを喫したルクレールは、モノコックの破損によりFP2を欠場。初日金曜の走行は合計わずか9周にとどまり、不運な幕開けとなった。
2025年F1カナダGPの3回目フリー走行は日本時間6月15日(日)1時30分から、公式予選は5時から、1時間に渡ってジル・ビルヌーブ・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。