
伝説のV10再始動―シューマッハのフェラーリF2001がモナコGP現地競売へ、オーバーホールで完全可動
2001年のF1モナコGPとハンガリーGPで優勝を飾り、ドライバーズおよびコンストラクターズの“ダブルタイトル”獲得を成し遂げたミハエル・シューマッハのフェラーリ「F2001」。その栄光のシャシー(車体番号:211)が、2025年のF1モナコGP開催期間中にオークションにかけられる。
シューマッハはこのシャシーでモナコGPのポールポジションを獲得し、決勝でもトップチェッカーを受けた。また、ハンガリーGPでも勝利を収め、自身4度目のタイトルとフェラーリの戴冠を決定づけた。これによりスクーデリアは、チーム史上初となる“連続ダブルタイトル”を達成した。
Courtesy Of Ferrari S.p.A.
2001年のF1モナコGPでフェラーリ「F2001」をドライブするミハエル・シューマッハ、モンテカルロ市街地コース
黄金時代の傑作、再び走行可能な状態に
F2001は、ジャン・トッド、ロス・ブラウン、ロリー・バーン、そしてシューマッハというフェラーリの“スーパーチーム”により設計・開発された。搭載されたV10エンジンは17,000rpmの回転数を誇り、F1の“黄金時代”を象徴する官能的なサウンドを奏でる。
本車両は2024年から2025年にかけて、フェラーリのコルセ・クリエンティ部門を通してオーバーホールされており、実走行可能な状態に仕上げられている。
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ミハエル・シューマッハが2001年のF1モナコGPとF1ハンガリーGPで優勝を飾ったフェラーリ「F2001」のステアリング
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ミハエル・シューマッハが2001年のF1モナコGPとF1ハンガリーGPで優勝を飾ったフェラーリ「F2001」のリアエンド
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ミハエル・シューマッハが2001年のF1モナコGPとF1ハンガリーGPで優勝を飾ったフェラーリ「F2001」 (2)
今回の販売は、2025年のF1モナコGP期間中にモンテカルロで実施される。予想落札価格は非公開で、EU域内での一時輸入扱いとなるため、購入後には関税手続きや再輸出が必要となる。