F1アゼルバイジャン:失格・降格の危機…ラッセル、ガスリー、アルボンの3名を召喚
F1アゼルバイジャンGPのスチュワードは2024年9月14日の予選を経て、5番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)、10番手アレックス・アルボン(ウィリアムズ)、そして13番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の3名を召喚した。失格や降格処分が科される可能性がある。
Q2敗退に終わったガスリーは今のところ、日曜のレースを13番グリッドからスタートする予定だが、予選後の検査を経てFIAテクニカル・デリゲートのジョー・バウアーは、10号車A524について「瞬間燃料流量超過」があったと報告した。
F1技術レギュレーションは燃料流量値を100kg/h以下に制限している。技術規則違反は例外なく失格処分の対象となる。現地18時30分より聴聞会が行われる。
今年のモナコGPでは、ハースのニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンが各々、リアウィングのクリアランス違反により予選失格となった。また、オランダGPではフロアの寸法違反により、アルボンが同じ運命をたどった。またベルギーGPでは、ラッセルが車重規定違反でレース失格処分を受けた。
ラッセルに関しては、予選Q1で黄旗を無視した疑いが持たれている。違反が認められればグリッド降格が科される可能性がある。こちらは現地19時30分より聴聞会が行われる。
Q3最終ラップを前にアルボンは、エアボックスに冷却用ファンが付いたままコースに送り出されたため、コックピットに座ったまま、自力でこれを取り外さなければならない事態に見舞われた。
これはF1競技規則第34条14項違反、いわゆるアンセーフ・リリースに該当する恐れがあるが、それだけでなく、取り外した冷却用ファンをクルマから外に捨てた件についても問題視されており、現地17時45分より聞き取り調査が行われる。