エアボックスを自力で取り外すアレックス・アルボン(ウィリアムズ)、2024年9月14日F1アゼルバイジャンGP予選Q3(バクー市街地コース)
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ウィリアムズ、”冷却機器付けっぱ”で処罰「最悪の中では最良の選択」でアルボン黄旗を阻止するも

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インダクションポッドに冷却ファンを付けたままアレックス・アルボンをコースに送り出したとして、F1アゼルバイジャンGPのスチュワードは、ウィリアムズに5,000ユーロ(約78万円)の罰金を科す決定を下した。

予選Q3の最終アタックに向けてアウトラップへと向かったアルボンだが、エアボックスに冷却用ファンが付いていたためクルマを停め、チームの指示に従い、コックピットに座ったまま、自力でこれを取り外してクルマの外に放り出した。その後、マーシャルがこれを回収した。

大幅に時間を失った結果、チェッカーまでにスタートラインを超えることができなくなり、新品ソフトタイヤでタイムを計測する唯一のチャンスを失ったアルボンは10番手に甘んじた。

冷却ファンをクルマの外に放り出したこと、そして危険な状態でクルマをコースに送り出したことの2つが、F1競技規則第34条14項c)違反に該当する恐れがあるとして調査が行われた。

スチュワードは、クルマを安全な場所で停止させたことは評価したものの、ファンを取り外して捨てるという行為は「普通ではない」と指摘した。一方で、そうしなければアルボンはその場に留まり続けることとなり、黄旗が振られる事態に発展したとして、結果的には黄旗を回避するという「最悪の中では最良の選択」だったと判断した。

仮に、他のクルマに影響を与えたり、更なる危険な状況を招いた場合には、グリッド降格ペナルティが科された可能性があったが、実際にはそうではなかったため、ジョニー・ハーバートを含む4名の競技審判団はチームに5,000ユーロの罰金を科すに留めた。

機器を取り外すのをピットクルーが忘れたわけではなかった。取り外しの作業が終わる前にクルマが発進してしまったのが原因で、アルボンによると、フライングラップでトウを得るために早くコースに出ようとしたために起きた「ミス」だった。アルボンはチームを批判しなかった。

チーム代表を務めるジェームズ・ヴァウルズは、ピットレーンが混雑していたため、クルマの発進を指示するクルーはレーンに集中していたと説明し、急いでコースに送り出そうと「焦った」結果、アンセーフ・リリースに繋がったとして、再発防止を誓った。


2024年F1アゼルバイジャンGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)が4年連続となるポールポジションを獲得した。

決勝レースは日本時間9月15日(日)20時にフォーメーションラップが開始され、1周6,003mのバクー市街地コースを51周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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